リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2021.04.14
- 武蔵One Point自然観察
武蔵のシャクナゲ (Now 武蔵の自然 No-39)
ブログ投稿者:基礎教育センター 教授 丸橋珠樹
学内では見事なシャクナゲを2つ見つけることができました。シャクナゲ、ツツジ、サツキは植物学的にはツツジ科Rhododendron属で、世界に850種ほどもある大きな分類群です。常緑で大型の美しい花を咲かせるので園芸品種としての改良が進んでいます。ヒマラヤには沢山の種類が集中していてプラントハンターたちが原種を求めて活躍したそうです。


他学内には同じツツジ科でも属が違うドウダンツツジ、ハーブ園にはブルーベリーも咲いていました。大学内にもツツジが沢山植えられていて蜜蜂の重要な蜜源植物です。ツツジ科は全てではあありませんが、有毒成分を含むことがあるので、世界では蜂蜜を食べて中毒という事例が報告されているそうです。「世界的にはツツジ科の有毒性は古くから知られ、紀元前4世紀のギリシャの軍人・著述家のクセノフォンは、兵士たちがツツジ属植物やハナヒリノキの蜜に由来する蜂蜜を食べ、中毒症状を起こした様子を記録している」(Wikipedia)。国内ではレンゲツツジで毒性が確認されているとのことです。
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写真03:ドウダンツツジの花は小さなベル状です。撮影日時:2021:03:26 10:11:59 -
写真04:すすぎ川沿いやケヤキ並木に植栽されているドウダンツツジは木全体が真っ白になるほど目立ちます。撮影日時:2021:04:03 12:12:18 -
写真05:武蔵ハーブプロジェクトが、8号館の屋上庭園で栽培しているブルーベリー。撮影日時:2021:04:10 11:01:12