リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2020.03.27
- 野外実習/実験
研修後レポート【高岡颯】(2019年赤城山植物野外実習)

博物館では、あの辺りから出土した埴輪や、道具、装飾品などが詳しい説明とともに展示されており、古墳時代当時の暮らしぶりのジオラマも展示されており、関東平野の一番内陸での人々の生活や文化を細かく知ることができた。また、噴火や氾濫などの災害が与えた影響や災害があったことを示す出土品もあり、当時の災害が与える壊滅的な被害大きさを学ぶことができた。
その後、群馬県立絹の里を訪れた。絹の里の周辺には桑畑やお蚕さまの餌の工場も建っていた。施設内は群馬の養蚕業をはじめとする産業の歴史や発展のきっかけとなった県内の施設についてなども細かく説明がされていた。お蚕さまに関する資料や繁殖のさせ方、育て方、繭の作らせ方などはより事細かに説明がされており、実物の機械や道具、たくさんの種類の繭があり、本物のお蚕さまや品種改良され様々な柄になっているお蚕さまも展示されていた。お蚕さまが群馬の産業の発展に大きな影響を与え、今でも少なからず影響を残していることを学んだ。
2日目はまず朝に日照や気温の変化を調べるHOBOを森林内外や明るめの森林、暗めの森林などに8か所設置した。その後は調査作業を開始した。決めた中心点から半径15m以内の樹木の調査や大きなモミの木があったので周辺に生えたモミの子どもの数の調査等をひたすらに歩いて調査した。また、赤城マラソンが行われていたのでランナーを短時間であったが応援した。そして、午後に足を負傷した古谷がやってきた。夜はデータ整理の作業に追われた。そしてすごい雨が降った
3日目は天候も回復し、木の階層分けなどをするグループと広範囲のミズナラを調査するグループに分かれて作業を行った。その後、ミズナラの子ども調査と笹の高さの調査をした。夜はデータ整理をした。
4日目はこれまでの補足調査とHOBOの回収をして午後に下山した。山の上の涼しさを思い知った。
小さなころから赤城山を見て育ってきたのでこの実習を通してより知識を深められた。また、日常生活ではしないような調査を協力しながら行ったことは非常に貴重な経験になったので今後の話のタネにもしていきたい。そして、実習中に武蔵高生から日本一大きな蟻を教わり、見せてもらったことでまた新しい発見を得ることができた。非常に有意義な時間を過ごすことができた。