リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2020.03.27
- 野外実習/実験
研修後レポート【劉赫赫】(2019年赤城山植物野外実習)
快晴に恵まれた8月24日、私はJR両毛線高崎行きに乗車して一路、前橋駅に向かった。改札口で皆と合流して、タクシーを利用して赤城青山寮まで登った。残念ながら、窓の外を見ることもなく寝てしまった。
難しいことはわからないが、ミズナラとカエデ、また彼らの子供の見分け方や成長錐で木のコアを採取すること、そして木の年輪から「時」を読み解くことなど赤城山自然科学野外実習によって身につけた。ミズナラの葉柄はすごく短くて、葉の縁にギザギザがある。それから「前橋市赤城少年自然の家」近くの湖畔にある巨大なミズナラを登った。カエデは葉の付き方が「対生」であり、葉っぱの切れ込みが浅い。成長錐で木のコアを採取する作業は荒業だった。心構えをしておこう!年輪を読むには、乾かしたコアサンプルをサンド・ペーパーで削り滑らかにしないと読みにくい。

動物園に行けば動物を見ることができるが、野生動物は簡単に見られない。しかし運よく、森の中で、野生の小鹿に出会った。目の前で逃げてしまったが、森のなかで子鹿に出会ってうれしくて心が踊った。「あ、シカだ!」と誰もがテンションが上がった。普段、一人で石投げなんてしないけれど、皆と一緒に大沼で水切り遊びをした。石が水面を跳ねる様子を見て楽しかった。帰り道、先生に昭和天皇が昭和9年赤城山に訪れた際の記念碑も詳しく説明していただいた。
毎年8 月の最終日曜日、大沼湖畔であかぎ大沼・白樺マラソン大会が開かれる。8月25日でちょうど間に合って、作業中の私たちは丸橋先生にそこに連れて行ってもらった。マラソン選手たちを沿道からすごく応援した。因みに、明治 8年創業の老舗の青木旅館での食事はどれも美味しかった。8月24日から27日までの四日間、晴天に恵まれ、赤城山を満喫した。
正直、日本語がしっかり理解できなくて、自分が付いていける雰囲気はなかったし、凄く浮いている状態だった。世の中には知っているだけで得することがたくさんあるということだ。しかも、理解してしまえば、「なんだそういうことだったのか」と思えて、そんなに難しいことではなかった。落ちこぼれなので、丸橋先生と実習仲間にずっと迷惑をかけっぱなしで本当に申し訳なかった。皆とても親切であった。最後に、皆さんお気軽に、ぜひ赤城山自然科学野外実習をご参加してみてください。参加すれば、必ず得するものがあると思います。