リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2020.03.27

  • 野外実習/実験

赤城山植物野外実習(自然科学集中プロジェクトA)履修案内

2020年のガイダンスは、新型コロナウイルスの影響でとりやめとなってしまいました。そのため、3Sでのこの科目のガイダンス関連ページを武蔵大学のホームページ、基礎教育センターブログの中に作成しました。
同じ木を別の場所から何度か測定し、できるだけ正確な樹高測定を目指す
正式な科目名称は「自然科学集中プロジェクトA」ですが、カリキュラム内容を反映させて「赤城山植物野外実習」と呼んでいます。皆さんにはあまりなじみがないかもしれませんが、授業形態集中講義という形式、つまり、群馬県赤城山の森林で3泊4日間の植物生態学の調査を行い、レポートを共同で作成します。詳細は、シラバスを閲覧してください。以下その一部を抜粋して掲載します。昨年の参加者報告も掲載しているので、5人のブログも読んでみてください。
赤城青山寮のすぐ裏手で今年の台風の影響で発生したと推定された新しいミズナラの大枝折れのギャップ調査
武蔵大学は文化系大学ですが、このような自然科学の野外調査活動プログラムを設け、学生にまたとない機会を提供しています。素晴らしい自然のなかで過ごす時間は、履修者の心に一生涯のこる強い印象を与えてくれます。夏期休暇期間中の暑い時期を涼しい美しい森で過ごしてください。

群馬県の赤城山をフィールドとして野外自然観察を行ないます。赤城山(最高標高は1827m)は現在は活動していませんが火山です。火山は、地球が生きていることを教えてくれますし、地球を理解する窓口です。赤城山は、群馬県立自然公園として優れた自然と特異な景観が保護されており、野外実習には格好のフィールドです。

赤城山の美しい自然のなかで、植物生態学の基本的調査、鹿と植物との関係などの野外調査を行います。森林の一本一本の木の種名・太さ・高さなどを測定し、森林構造や種構成を地形や光条件などと関連づけて森林の歴史を考察します。

普段と違った自然の時間の流れのなかに数日間身をまかせてみると、豊かな時間を感じ、新しい発見を多数できるでしょう。何よりも、宇宙のなかで地球は、生物多様性に満ちている奇跡的な惑星だということを心から知る機会となるに違いありません。

5人のブログはこちら→https://www.musashi.ac.jp/blog/kisokyouiku/