リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2020.02.01

  • 野外実習/実験

物理に苦手意識がある人こそ来てみてネ!

ブログ投稿者:橋本道雄

理工学部の学生ならばそんなこともあるまいが、
特に人文学部の学生となると「物理」「数学」と聞いただけで、
「うへぇー」「むッずかしいー」「ニガテぇー」などという気持ちが先行してしまって、
なかなか物理・数学を学ぼうという気になれない人が多いのではないのだろうか。

しかしながら、日常生活を営む上で、まったく物理や数学のお世話にならない日は
一日もないのであって、苦手意識の有無に関わらず、身近に付き合っていくよりないのである。
せっかく学びの機会があるのだから、大学生でいる間に学び直しをして、
「マイナスからの物理・数学」をせめて「ゼロからの」に、出来れば
「プラスに転じて楽しい物理・数学」になってもらえると嬉しい。

私が担当している数学や物理の講義には、「数学の世界」「自然と生活のなかの物理」
「地球環境シミュレーション」「宇宙観の歴史」などがある。また、物理の実験には
「物理学ラボワークA」(前期)と「物理学ラボワークA」(後期)の2つが用意されている。

写真のように、物理学ラボワークA、Bでは、いくつかのグループに分かれて実験を行う。
内容は、力学や電気・磁気など多岐にわたるが、ごく身近な物理現象を取り扱ったりもするので、
これまで見過ごしてきた物理現象に「ハッ」と気づかされることも少なくないだろう。

物理学ラボワークA、Bの1回目の授業では、みなさんに興味をもってもらうために、
演示実験を行っている。家でやると危険な実験も行うので、試しに見てみるとよいだろう。
写真は、電子レンジで蛍光灯を発光させる様子である。結構な明るさになり、「おぉー」と歓声があがった。
この後、蛍光灯は破裂して壊れてしまった。家では絶対やらないで欲しい。
巨峰などの粒の大きいブドウの皮をむいて2つ電子レンジに入れてチンするとプラズマが発生して
強烈に発光することもよく知られているが、危険なので家でやるのは絶対やめて欲しい。

最後に学生からの感想をいくつか紹介する。

「高校生の頃から物理はとても苦手でしたが、身の回りの製品や現象に多く関係があることが分かり、
楽しく学ぶことができました」(社会学部1年)

「この授業を受けて、身近な現象をたくさん知ることができて、とてもたのしかったです。
もっと学びたいと思いました」(人文学部1年)

「文系のため物理に興味がなかったが、これをきっかけに、より色々なことを学びたいと
思いました」(経済学部1年)

物理・数学に関心がある人はもちろん大歓迎だし、苦手意識がある人も、こちらはそれを分かった上で
授業を運営しているので、安心して来てみてください。きっと得るものは大きいと思いますよ!