リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2020.01.21

  • 国東農業研修

からあげ花ちゃん、七島藺学舎 砂田美優(2019年実習-11)

9/4のお昼はからあげ花ちゃんのところでお昼ご飯を買った。からあげ花ちゃんは注文が入ってからからあげを揚げており、出来立ての状態を食べることができた。からあげ花ちゃんは平成10年、息子さんが一人立ちした際に開店したそうで、10万人、15万人などの来店者数を記録するとその人と記念の写真を撮るそうでたくさんの写真が店内に飾ってあった。途中里の駅むさしでおにぎりやお弁当を各々買い、七島藺学舎へと向かった。

 

七島藺学舎で話をしてくださったのは林浩昭先生という方で東大農学部の教授として土や肥料などの化学に関するものを専攻されていたそうだ。また、GI(日本地理的表示保護制度)というその商品に地方名を入れてブランド化をすることができるものに大分県では七島藺とかぼすが登録されていることもお聞きした。昼食後、ビデオによる七島藺やしいたけなどの農産物についての解説、そのようなことに関わる活動などを詳しく説明していただいた。私は同じアングルで撮影された林先生のおうちの写真が印象に残った。さらに、しいたけや七島藺は昔から国東で親しまれた農産物であることがよくわかった。また、しいたけを原木で作る場合木を切る必要が出くるが、木を切ってそのままにしておくと新しい芽が出てくるが放っておくと鹿がその芽を食べてしまうため山を保全するため新芽を鹿に食べられないようにするなど循環型の農林水産業を継承していることも知った。

 

また、「今の農業をいかにうまく後世に残すか」が大切であることも学んだ。江戸時代、七島藺を使った畳は多くの人に使われていたがそのような状況から変化した現在、中学生が地元、国東について学ぶサミットや聞き書きのように後世へ伝えていく活動も変化する、または新しい活動が始まるなどするのではないかと考えた。そしてお話を聞いた建物はもともと学校だったそうでよく見ると水道や天井の様子などからかつて学校であったことがうかがえた。その建物が今年耐震などの関係で取り壊されてしまうようだ。私は建物内の温かい雰囲気が素敵だと入ったときから思っていたため少し寂しく、悲しく思った。七島藺だけでなく国東の農業に関する取り組みを広く知ることができた。さらに地元の人ならではの昔の写真などもみせていただき貴重な時間となったと思う。

  • からあげ花ちゃんにて集合写真。撮影日時: 2019:09:04 13:32:58
  • 七島藺学舎にて林さんの説明を聞いている様子。撮影日時: 2019:09:04 15:02:15
  • 国東半島での世界農業遺産登録への道のりとその意義、そして活用のお話を林先生から解説していただいた。撮影日時: 2019:09:04 15:04:44
  • 来年は建替えのため消え行くとのお話に驚きながらこのゆかりある旧校舎で記念撮影。撮影日時: 2019:09:04 15:53:38
  • 林先生の講義をしっかりメモを取りながら聞く研修学生5人。撮影日時: 2019:09:04 15:38:22
  • 田染へと向かう私たちとはここでお別れとのことで皆にお土産を配ってくださる越名さん。撮影日時: 2019:09:04 16:00:40