リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2020.01.21

  • 国東農業研修

長廣さん 朝ごはん後農業体験 砂田美優(2019年実習-05)

  • ねぎの調整の様子。取り除いた部分は椅子の下に溜まっていった。(長廣さん撮影)
  • ねぎのサイズ分けの仕方を長廣さんから教わっている。想像以上に難しく、時間がかかった。(長廣さん撮影)
9/3の朝は長廣さんのお宅で朝ごはんを皆でいただいた。その後それぞれの体験場所へ向かい、私はそのまま長廣さんのお宅にて農業体験をさせていただいた。まずは「根洗い」と呼ばれる作業をした。この作業はベルトコンベアのついた機械にねぎを通して余計についている葉や土を除き、ある程度の調整をする作業だった。また、その機械は大きな音が出るため作業中はヘッドフォンのようなものを耳につけた。次にネギの収穫を実際に体験させていただいた。

 

ねぎはビニールハウス内で栽培されており、それはUV加工のされているものであるそうなので中は外と比べ少し暗い印象を受けた。けれどもビニールハウスの中は熱が籠っているように感じられ、この中で作業するとなると夏はとても暑いため、朝夕にネギの収穫をするそうだ。ネギの収穫をしているとき、ところどころに倒れているネギを見つけた。長廣さんによると陽がいきなり照ると倒れてしまうとのことだった。ビニールハウスの長さは50mのものから70mのものまであり、種まきの日付が書いてあった。ねぎは二人で籠14個ぐらいの量を二人がかり、二時間で収穫するそうだ。また、長廣さんの扱うねぎは細いため、折れてしまう、ねぎの先が凍るとしおれてしまうなどの困難があるということを教えていただいた。

 

その次はねぎの調整をし、サイズごとに分けた。ねぎの調整ではねぎの一番外側の葉や枯れていて茶色になってしまっている部分を取り除く作業だった。これは見栄えをよくするために行い、食べられる部分ではあるが捨ててしまうという部分がかなりの量出る。見栄えが悪くなると単価が落ち、そのため総収入に大きな差が出るそうだ。その後、S・M・L・規格外(Lサイズを超えている大きすぎるもの)に分け、箱詰めした。私は祖父母が少し家庭菜園をしており、形が少し不揃いの野菜でもおいしく食べることができるという認識があり、食べられる部分をこんなにも多く捨ててしまうことに驚き、また少し悲しい気持ちになった。だが、そのようにしなければならないのは私たち消費者がねぎも含めた野菜などを購入するときに見た目で決めてしまうからだということを改めて認識した。

 

ねぎの調整が終わった後、出荷場にも連れて行っていただいた。出荷場では様々なところから小ねぎが集まってきていて、中に根洗いの機械が5台あった。調整をし、サイズをそろえてから出荷場まで運ばれる場合と出荷場で根洗い、調整を行う場合があることを知った。半日という短い時間でしたが収穫から出荷までの流れを見ることができたことはとても貴重な経験となったと思う。またねぎやほかの野菜もこのような収穫、出荷の流れがあることを購入するときに意識するようにしてみようと考えた。