リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2020.01.21
- 国東農業研修
富貴寺 納冨泰一(2019年実習-15)
昼寝をした後、私たちは富貴寺へと向かいました。向っている道中、高校時代に日本史選択だった人が富貴寺について語ってくれました。富貴寺は豊後高田市にある天台宗の寺院です。富貴寺には国宝に指定されている富貴寺大堂があり、大堂は日本三大阿弥陀堂の1つに数えられています。近畿地方以外には珍しい平安建築の1つで貴重な存在です。しかし私たちが訪れたときは富貴寺本堂の改修工事中でした。
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改修工事の中の本堂。撮影日時: 2019:09:05 16:24:23 -
この柱はひもで阿弥陀座像の手とつながっている。撮影日時: 2019:09:05 16:22:29
階段を上り少しすると富貴寺大堂が出迎えてくれました。その中に入るとお坊さんがお経をあげていました。僕がお経で分かったのは「南無阿弥陀部、南無阿弥陀部」の一節ぐらいでしたが、丸橋先生曰はく私たちの健康のためにも読んでくれていた一節があったらしいです。お経を20~30分聞いた後、お坊さんとお話しする機会がありました。そこで僕は寺の運営について質問しました。寺は人がいないと成り立たない場所であるので、過疎化が進んでいる地方の寺は運営が難しくなってきているそうです。したがって、毎日寺にいるイメージのお坊さんですが人によってですが、平日は仕事で土日は寺という生活をしているお坊さんも数多くいるみたいです。また、富貴寺は30年前、21万人が訪れていたそうですが、今では約3分の1にまで落ち込んでいるそうです。最近では御朱印めぐりブームのおかげでお寺を巡る機会が増加している傾向にあるため、ありがたいとおっしゃっていました。
ほかにも仏の見分け方や1940年ごろは空き寺で地域の子供たちの遊び場だったこと、爆弾が近くに落ちたため爆風で屋根、扉が吹き飛び保存状態が悪く壁画もかなり風化してしまっていることなど富貴寺の歴史についても教えてもらいました。様々なお話を聞くことができて非常に楽しかったです。ありがとうございました。