リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2019.03.19
- 国東農業研修
農家民宿「おふじ」(色紙作成) 新井麻衣子(2018年実習-20)

大分県立博物館や平田井堰へ訪れた後、私たちは「はないろ温泉」で疲れた身体を癒した。温泉県といわれる大分県での最後の温泉であった。東京には銭湯はたくさんあっても、天然温泉はないので少し名残惜しい気持ちだった。
そしてその後、農家民宿「おふじ」に戻り、洋子さんの心のこもった手料理をごちそうになった。やはり、洋子さんの作る料理は美味しい。生まれて初めて食べた猪の焼き肉や、さつまいもの具沢山スープなど、どれもとても美味しかった。自分の胃がもっと大きかったらいいのにと何度思ったことか。手料理の他にも河野さんの畑でとれたミニトマトが今でも印象に残っている。酸味が少なく、甘くて何個でも食べられてしまう。
そして美味しい料理とお酒でお腹いっぱいになった私たちは、カラオケを楽しんだ。詩吟で数々の賞を取っている忠臣さんの生歌や丸橋先生の「津軽海峡冬景色」を拝聴することができ、貴重な経験となった。
みんなでカラオケを楽しんだ後は、おふじで過ごす最後の夜ということで私たちは「色紙作成」に取り組んだ。この色紙というのはおふじに泊まった人達がまたいつか訪れた時に、その当時の楽しかった出来事を思い出して欲しいという思いから丸橋先生が提案したものである。したがって、おふじの壁には多くの色紙が飾られている。しかし、この農家民宿「おふじ」にお世話になった方々はごまんといるわけであり、もちろんすべてを飾りきれるわけでもないので、出来栄えで飾られる場所のポジションが決まるという。それを聞いた私たちは他の人たちとは違うデザインが良いのではないかと考え、たどり着いたのが「立体感」であり、折り紙でしいたけを作成した。これは他のどの人たちにもなかった発想である。そして色紙には国東半島の特産品「七島藺」を飾りとして付けた。そして私たちの河野忠臣さん、洋子さんに対する感謝の思いを書き連ね、最後に色紙の中央に「#平成最後の夏」と書いた。平成最後の夏というのは文字通り、今年2018年で「平成」という年号が終わり、2019年5月からはまた新たな元号を迎える。したがって、平成という時代において最後に過ごす夏のことである。私たちが生まれたこの「平成」最後の夏に、このような貴重な体験ができたこと、またこの研修がなかったら知り合うこともなかった7人で過ごした時間を忘れないため「#」という記号を用いて、思い出に残そうと決めた。
