リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2019.03.19
- 国東農業研修
国宝富貴寺大堂 石井海道(2018年実習-17)

おふじで朝食を頂いた後、九州最古の木造建築で国宝の「富貴寺」に伺いました。私達は富貴寺の堂内にいるお坊さんにお話を伺うことが出来ました。富貴寺とは大分県豊後高田市にある六郷満山の中で、満山を統括した西叡山高山寺の末寺の1つで、天台宗に属しています。富貴寺の阿弥陀堂は平泉中尊寺金色堂や宇治平等院鳳凰堂と並ぶ日本三阿弥陀堂の1つに数えられています。富貴寺は榧で作られており、虫食いに強いため現在まで残っている理由の1つだそうです。

実は私は富貴寺に行ったことが無かったので非常に楽しみでした。日本三阿弥陀堂の中で唯一行ったことが無かったからです。しかし、富貴寺は堂内にある壁画保存のため、悪天候だと見学することが出来ません。けれども、当日は天気も良くなってくれたため見学することが出来ました。
まず、堂内に入って最初に目につくのは高さ約85cmある阿弥陀如来坐像です。元々は華麗な漆箔像であったとされています。そしてもう一つ驚くのは大堂内部の暗さです。内部を暗くすることにより、周囲の上方に描かれている壁画を保護しています。壁画には様々な仏像が描かれています。壁画に少しだけ残っており、その色から鮮やかな色彩であったと考えられています。また赤外線の調査においてもそのような事実が判明しているそうです。
かつて、富貴寺は主に修行の場として使用されていました。阿弥陀如来坐像の周囲を90日もぐるぐると歩き続けたそうです。
私は普段、神社を参拝する時は歴史などを詳しく聞く機会が少ないので、直接お話を聞けるため非常に多くのことを学び、楽しく見学することが出来ました。