リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2019.03.19

  • 国東農業研修

安国寺遺跡、弥生のムラ、銅鏡・銅鐸制作 渡部杏子(2018年実習-04)

埋葬について説明を受けている様子。撮影日時: 2018:09:02 14:26:03

里の駅むさしで藤原さんのお話を聞いた後、国東市歴史体験学習館に行った。ここでは、館内と弥生のムラ安国寺集落遺跡公園の見学、銅鏡または銅鐸製作を行った。安国寺遺跡公園は弥生時代の高床建物や竪穴住居を復元し当時のムラと住まいを再現した施設で、館内でも当時の土器などが展示されていた。

 

館内の見学では係の方に土器の使われ方や当時の埋葬の仕方などを説明していただいた。土器と一括りに言っても口の大きいものは煮炊き用で、小さいものは貯蔵用に使われるなど用途が異なることや子供と大人では埋葬される場所が違うことを知った。また、「修正鬼会」という儀式のビデオ資料を通して、鬼が仏のように信仰される国東特有の文化についても教えていただいた。他にも、館内では、国東市出身の洋画家である江藤哲の作品展示もされており、そこも案内していただいた。計算して考え抜かれた構図と、筆を使わずチューブから直接描く方法が用いられた油絵はとても見応えがあった。

復元された弥生時代の高床式建物の中。撮影日時: 2018:09:02 15:25:50
安国寺遺跡公園の見学では外から見るだけではなく、高床建物や竪穴住居の中にも入ることができた。高床建物には初めて入ったが、建物の床が思いの外敷き詰められていなかったので下を見ると怖かった。しかし、5人以上入ってもびくともせず、弥生の人々の建築技術の高さに驚いた。
銅鏡、銅鐸づくりでは、金属を溶かし、型に流し、冷めるまで待ち、最後にヤスリと研磨剤で仕上げをした。私は銅鏡を製作したが、鏡のように自分の顔が映るまで磨くのが大変だった。また、金属が溶けている様子は見ていて面白かった。改めて金属を加工するということを考えた人々の偉大さを感じた。
  • 金属を溶かして型に入れる工程。撮影日時: 2018:09:02 14:44:14
  • 銅鏡と銅鐸の製作指導をしてくださったお二人と記念撮影。撮影日時: 2018:09:02 15:58:11