リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2019.01.31

  • 国東農業研修

研修旅行後レポート 渡戸佳乃(2017年実習-25)

事前レポートで書いたように、私がこの国東農業研修に参加した目的は、将来自分が持続可能な世界の実現に具体的な形でいざ貢献しようとする時に何かヒントとなるものを主に“食”の観点から学ぶということでした。結果として、前入り日程も含めたこの7日間における収穫はとても大きいものでした。

 

8月30日のAPU訪問では林先生とカゼム先生に宇佐地域の世界農業遺産登録についてのお話を伺い、共に前入りした古谷さん・平野さんと私の3人は各々この研修を通して学びたいことをお伝えし、それに対するアドバイスを頂くという英語での交流の機会に恵まれました。私は持続可能性をテーマに参加していると言うと、カゼム先生は”revitalization”と”conservation”という2つの言葉が持続可能性にとってのキーワードであるということや、”technique to make □ profitable”の”□”の部分には様々な場面が入り、そこで適応されているテクニックの数々を発見することが大切だという2つのヒントを下さいました。また、カゼム先生が平野さんへのアドバイスとしておっしゃっていた、“様々な社会にはそれぞれその共同体を形成する基盤となっている何らかの指標があるから、そこに着目すると良い”というヒントも私にとっては新しい視点でした。

 

林先生からは、生物多様性に貢献できるような持続可能なシステムを循環的な自然利用に取り入れ、自然本来の豊かさを忘れずに伝統的農業を維持するということの重要性を教えて頂きました。

 

9月1日からは丸橋教授と斎藤さん、岡田さん、乳井さん、並木さんと合流し、皆での賑やかな旅が始まりました。ここに書きたいことは無限にありますが、やはり何といってもどこへ行ってもとにかく食べ物が美味しかったです。大分県での消費量が日本一だという唐揚げは、からあげ花ちゃんというお店のものも、長廣さんのお宅で頂いたものも、農家民宿おふじで頂いたものも全て、KFCを追い出したのも当たり前だと納得の美味しさでした。長廣さんの新鮮なネギを使った和え物はもちろん、居楽屋ほろほろで初めて食べた鶏の叩き、まだまだ開発途中だという都留さんのマスカットや山奥にあるおふじの水道水、最終日に頂いた中山ミヤ子さんの地鶏飯などなど、豊かな自然の恩恵をたくさん頂きました。

 

また、私は普段、PDPというプログラムの中で学んでおり、サークルや部活に所属もしていないため、他学部の学生と交流したことはありませんでした。しかし、今回の研修をきっかけに新たな仲間が増え、それもまた大きな収穫だと思っています。

 

1週間という短い期間に色々な場所を訪れ、多くの人々と出会い、そして多くを学び、これでもか!というほどの濃い時間を過ごしました。大学1年生、2017年の夏に国東半島で得た経験を未来で活かせるように、暫くは東京で地道に頑張って勉強しようと思います。この場をお借りして、お世話になった皆さん、そして共に旅をしたメンバーに改めて感謝の言葉を伝えたいと思います。ありがとうございました!