リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2019.01.31
- 国東農業研修
駅館川国営圃場事業見学 並木(2017年実習-21)
安心院支所へと向かう途中、松木さんとの話にあった、再整備された国営圃場の見学に行った。到着してみると、山あいの中に拓かれた平地に、お茶の苗木が一面に植えられていた。地平線を緑に染め上げるようなその景観は、まさに整備という言葉がぴったりであるように思えた。ここで栽培されたお茶は伊藤園との契約がなされているそうだ。山の急傾斜を平地にする工事は、すぐそばで続いている。帰ってから松木さんから「国営駅館川地区の概要」という地図と事業概要を説明した九州農政局の資料を送っていただきました。
国営緊急農地再編整備事業「駅館川地区」事業の目的
本地区は、大分県宇佐市に位置する中山間農業地域であり、水稲及びぶどうを中心とした農業経営が展開されています。
昭和39年度から昭和55年度にかけて実施された国営駅館川土地改良事業により農地、農業水利施設等が整備されていますが、造成された農地は山成工及び階段工による整備であるため、急傾斜のほ場が多く、大型農業機械の導入による効率的な営農が困難であり、担い手や後継者の不足、農業従事者の高齢化等も相まって耕作放棄地が増加しています。また、農業水利施設は、管水路からの漏水等の施設の機能低下が生じており、今後、さらなる機能低下の進行により施設の維持管理に多大な費用と労力を要するとともに、農業用水の安定供給に支障を来す恐れがあります。
このため、本事業では、区画整理(243ha)及び農業用用排水(802ha)を一体的に施行することにより、耕作放棄地を含めた農地の土地利用を計画的に再編し、担い手への農地の利用集積を進め、併せて農業用水の安定供給を行うことにより、緊急的に生産性の向上と耕作放棄地の解消・発生防止による優良農地の確保を図り、農業の振興を基幹とした総合的な地域の活性化に資することを目的としています。
事業概要
受益面積:区画整理:243ha、農業用用排水:802ha
事業期間:平成27年度~平成34年度(予定)
事業費:120億円
参考サイト:九州農政局ホームページ¥¥ http://www.maff.go.jp/kyusyu/seibibu/kokuei/21/jigyougaiyou.html
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茶の苗木が一斉に植えられた造成地。撮影日時: 2017:09:05 15:21:05 -
次々と再度、土地整備がつづけられている国営駅館川事業の様子。撮影日時: 2017:09:05 15:24:00