リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2018.07.24

  • 国東農業研修

富貴寺 岡田(2017年実習-15)

富貴寺とは、豊後高田市にある天台宗の寺院です。高校で日本史を学んだ方ならこの名前を聞いたことがあるかと思います。私自身、名前は聞いたことがあったのですが、実際に行ったことはなかったので、とても楽しみにしていました。

 

まず私たちは学芸員の櫻井さんの案内で大堂を見学しました。大堂に入って最初に目に飛び込んできたのはお堂の中央前方に置かれた大きな阿弥陀如来像でした。高さ約85cmで、上品上生の印(左右両方の手で親指と人差し指で丸を作り、それを下で組んでいる手。手で丸を作るのは阿弥陀如来の特徴だそうです)を結んでいました。とても85cmとは思えない迫力で、思わず目を凝らして見入ってしまいました。また、お堂の上方の壁には壁画が描かれており、東西南北それぞれに如来がいました。今はもう時間が経って薄い色になってしまったのですが、壁画に少しだけ残っている赤い色から、元々は鮮やかな色彩だったと考えられています。

 

さらにこの大堂は昔は選ばれた僧しか入ることができず、彼らの修行の場として使われていました。修行の方法は阿弥陀如来の周りをぐるぐると回っていくことだったそうです。他にも如来、菩薩、明王、天の違いや、本堂には大正までは覆い屋根があったこと等々、書ききれないくらいの面白いお話をしてくださったのでとても楽しく見学することができました。

  • 国宝富貴大堂の前で記念撮影。撮影日時: 2017:09:04 13:31:25
  • 左がイチョウ、右がカヤで、果実が実っていた。大堂はすべてカヤの木でできている。撮影日時: 2017:09:04 14:28:14
  • 富貴寺本堂入口。厳かな雰囲気が漂っている。撮影日時: 2017:09:04 14:37:52
  • 私たちに富貴寺の説明をする櫻井さん。面白いお話で私たちを歴史の世界に引き込んでいく。撮影日時: 2017:09:04 14:38:27