リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2018.05.15
- 武蔵スポーツ見聞録
4年に1度の祭典がやってくる!
ブログ投稿者:基礎教育センター 教授 上向 貫志

世界的なスポーツイベントといえば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?今年の冬には日本人選手の活躍もあり、平昌オリンピック・パラリンピックの映像が未だ鮮明に思い起こされます。また、ロシアで開催されるサッカーW杯が開幕直前です。日本代表チームは、監督解任劇もあり雲行きが怪しい状況ですが、なんとか予選リーグ突破を目指して欲しい!(優勝なんて言いません)と個人的には思っています。さらに、来年にはラグビーW杯、再来年にはオリンピック・パラリンピックがやってきます。ラグビーW杯は初開催、東京オリンピック・パラリンピックは1964年以来となる2度目の開催です。世界規模のスポーツイベントが非常に身近なエリアで開催される訳ですから、何かしらの形で関わりを持って欲しいと思います。関わりといっても様々な形がありますが、「する」「みる」「支える」が代表的なものです。若い皆さんは、ぜひライブで観戦してください、ボランティアに参加してください。新たな発見や気づきが必ずあるはずです。
話は変わり、私が担当する「人間・環境ゼミナール」をご紹介したいと思います。このゼミはスポーツをテーマとする卒業論文執筆に向けて3年の後期から行われているものです。昨年度履修した学生は、フットサルの普及、Jリーグクラブの理想的なクラブ運営、日本とドイツにおけるサッカーの育成の違い、といったように全てサッカーに関連するテーマで執筆しました。先にも触れましたが、直前となったロシアW杯はどのような大会になるのでしょうか?日本の活躍?アジアの躍進?新たなスターの登場?斬新な戦術の発現?多様な視点があると思いますが、テクノロジーに目を向けてみます。前回ブラジルW杯では、ボールがゴールラインを割ったかどうか?について、ゴールラインテクノロジーが採用されました。また今大会ではVAR(ビデオアシスタントレフリー)が新たに導入されることが決定しています。これらは共に人間の目ではカバー仕切れない部分をテクノロジーに頼り、より正確でフェアーな判定を行うために導入されたものです。もちろん、導入にあたり賛否多様な意見がありました。様々な業種でAIの導入が見込まれる昨今、極論をいえば人間のレフリーが不要となる時代が来るかも知れません。どちらがいいのでしょうか?スポーツを通して、テクノロジーや科学、文化、歴史、社会との関係性を問うてみる、興味深いテーマが見つかるかもしれません。