リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2018.05.14
- 国東農業研修
協力隊の方々との意見交換会 古谷 (2017年実習-02)
里の駅むさしでおなかいっぱい昼食を食べた後は国東市役所へ。ここでは国東市の地域おこし協力隊の方々と意見交換会を行った。参加してくださったのは五人の協力隊の方、越名さん、市川さん、都留さん、橋本さん、市川さん、本当にありがとうございました。
意見交換会をするにあたり協力隊の皆さんから国東市に関する資料と国東市PRマスコットキャラクターである「さ吉くん」のクリアファイル、シール、缶バッチをいただいた。このさ吉くん、とてもかわいい。最近その魅力に気が付き始めてしまった。缶バッチは今もリュックにつけているし、クリアファイルは使っていると周りの人から興味を持ってもらう事が出来てうれしい。さ吉くんをきっかけに周囲の人たちにも国東市に興味をもってもらえるといいなと思いつつ使わせていただいている。余談はこのくらいにして、本題に戻る。
協力隊の方々は年齢も経歴も全く異なっていた。元の会社を辞めて協力隊になった方や海外に行かれていた方、新卒で協力隊になった方もいる。私にとって人生とは大学を卒業してどこかに就職し、定年するまでそこで働き続けるものという固定観念があった。一度その道に乗ってしまったら後戻りはできないものだと勝手に思い込んでいた。しかし皆さんの様々な人生の道筋を聞いてこんな生き方もあるのか!と驚きすごいなと思うと同時に自分がいかに固定観念と狭い視野で人生を考えていたかが分かった。協力隊についてや現在の活動について話をしてくださる姿は生き生きとしてとても輝いて見えた。
意見交換会では協力隊に対する知識がほとんどない私たちに協力隊とはなんなのか、日本全国にはどのような協力隊があるのか、現在国東市ではどんなことをしているのかなどを教えていただいた。協力隊は地域外の人から見た視点や発想、アイディアで地域を活性化させるそうだ。私たちが質問をするとそれに対して協力隊の皆さんはそれぞれ違った視点や意見、考え方を語ってくださった。一を聞いたら十以上のものを返してくださる。話を聞きながらこの意見が地域を盛り上げているのだなと納得した。意見交換会では私たちもそれぞれの考えなどを話したが、協力隊の方々に新しく「若者の視点」としてなにか役立てたのなら嬉しい。
今回特に印象的だったのは若い女性の減少についての話だった。前入り一日目にふと林教授が「国東市は日本で若い女性の減少が激しい市」とおっしゃっていたことを思い出し、どういったところがこの結果につながっているのかというような質問をした。子育てがしにくい環境であることや、年頃の女の子が生き生きできる場所ではなく都会にあこがれを持つのではないか、というような要因があがった。出て行ってしまう女性をとどめることは難しい。しかし新たな人を呼び寄せる、一度出て行った人に戻ってきてもらうことはできる。だからやることはどちらかというと出ていくのを止めることではなく、新しい人がどうしたら入ってくれるか、出て行った人がもう一度帰ってきてくれるようにするにはどうすればいいのかということではないか。国東市を「行きたい!」と思ってもらえるような場所にしたいとのことだった。国東を知らなかった人が興味を持つ、一度出て行った人が「やっぱり国東がいい」と思える、そんな魅力ある場所になればこれからどんどんにぎやかになるだろう。実際、協力隊は見知らぬ土地である国東市の魅力に引き寄せられた方ばかりだと思う。実現する日はそう遠くないのではと考えた。
協力隊の皆さんとの対話は次々と話が膨らんでいきとても楽しく私にとって充実したものとなった。初めは緊張していたが終わって部屋を出るとメンバーからは「後半になるとたくさん聞きたいことが出てくるんだよね。」とまだ話し足りない様子が見られた。武蔵大学は「ゼミの武蔵」。残りの四年間でこのように自分の考えをしっかりと持った個々が語り合えるような活発なゼミ活動ができるようになりたい。
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協力隊の方々と一緒に記念撮影。意見交換会の時間はあっという間に過ぎてしまった。皆さん、ありがとうございました。撮影日時: 2017:09:01 15:24:12 -
意見交換会の様子。前提となる協力隊の活動概要と地方自治体からの支援の枠組みについての概要を話していただいた。研修メンバーには若干の緊張の色も。撮影日時: 2017:09:01 13:56:39