リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2017.06.16
- 国東農業研修
2016年国東研修(7)長廣さんのネギ農業研修

9月2日、私は農業研修で長廣さんにお世話になりました。私は料理が大好きで小ネギを使うことも多くあるので、小ネギはどのように生産されているのかなと思い、長廣さんにお世話になることを決めました。この農業研修の中では長廣さんに多くお話しを聞くことができました。その中でも一番印象的であったものは、「太陽の光じゃないとミネラルが多くなくなる。」というお言葉でした。また、おふじの河野忠臣さんからも同じようなお話しをしていただきました。私は消費者として、生産地などはチェックしてもどのように生産されたかは気にしないことが多いです。でも、水耕栽培か土耕栽培かどうかによって野菜が全く違うと聞いて驚きました。こういうお話しは実際に農家の人に話しを聞くまではわからないので、これからスーパーで野菜を買うときにはきちんとそういう部分を含めて買うものを決める必要があるなと感じました。

また、長廣さんの農業研修ではネギの収穫などをお手伝いさせていただきました。まず、ネギを畑から収穫して、次に根を洗う作業があります。この根洗いという作業では、機械を使って一気に根についた土や不要な葉をある程度落としていきます。そして、根洗いが終わったら調整を行います。調整では、根洗いで残った不要な葉をさらに除いていきます。この調整という作業がネギ生産の一番大きなウェイトを占めていると教わったのですが、本当にこの調整の作業は大変でした。不要な葉を除いて基本的に葉が二本ついている様にする作業で、どれだけ二本にしても残っているネギの山が減らない様な感じがして本当に大変な作業なのだと身を持って理解できたと思います。また、この要らない葉を除く作業でたくさんの葉が落とされていきます。
しかし、この落とされた葉は本来食べることのできる葉です。では、なぜこの葉を落としてしまうのでしょうか。それは、消費者が見栄えを重視するためだと長廣さんは答えてくれました。私自身、買い物をするときに見た目を重視することもあったので、とても申し訳ない気持ちになりました。申し訳なく感じるだけでなく、こういう事実を伝えていくことで消費者の意識も変わると思うので、東京に帰ったらできるだけ多くの人に伝えたいと思います。消費者としては知ることのできないことを、体験・理解できたことがとても貴重な経験になりました。