リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2016.02.16
- 国東農業研修
2015年国東研修(9)松原さんの七島イ工房見学
到着早々、松原さんの奥さんが学生の名前が分かるようにと七島藺で作った馬の形をした手作りの名札を下さって、とてもうれしかった。私は今回の研修の前の事前学習で初めて七島藺というものを知ったのだが、最初「しっとうい」と聞いた時はどのようなものか分からず、漢字も思い浮かばなかったが去年研修に参加した友人にパンフレットを見せてもらい琉球畳表の材料になっていることを知った。
工房に入ると刈り取った七島藺を半分に裂く作業を行っていた。少し作業を見学した後七島藺に関する説明を伺った。七島藺は刈り取った後、機械で半分に裂き8~10時間ほどかけて乾かす。乾燥した後は根元についた「はかま」を取り除き束にしてもう一度乾燥させる。その後、織り機で畳表を織っていく。畳1畳分には七島藺4束分が必要である。
お話を伺った後は七島藺を半分に裂く作業を実際に体験させていただいた。最初に昔ながらの道具を使い作業した。しかし、1m以上もある七島藺を折らないように半分に裂くのとても難しかった。昔はこの半分に裂くアルバイトがあったそうだ。次に今使っている裂くための機械で行った。この機械は45年ほど前から使われているそうだが、とても使いやすく昔の道具と違い折れる心配をせずに作業を行えた。
工房を見学させていただいた後は松原さんや淵野さんから再びお話を伺い、石垣もちというこの地方のお菓子を頂いた。今回頂いたのには人参も入っていたが、石垣もちはさつまいもと薄力粉と砂糖で作られた餅のような団子のような蒸し菓子で弾力がありとてもおいしかった。
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松原さん七島藺工房では、お土産に馬の形に編んだ名札を用意してくださっていて感激。撮影日時: 2015:09:03 11:08:06 -
畳表となる七島藺の束、これ4束で畳一枚となるとの説明。撮影日時: 2015:09:03 11:24:59 -
二つに割く作業を指導してくださった方から昔の作業風景を聞く。この道具は50年くらい前の道具だそうだ。撮影日時: 2015:09:03 11:30:27
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松原さん七島藺工房で作られた畳表などを持って記念撮影。左端の方は、新規就農の若者淵野さん。撮影日時: 2015:09:03 11:55:44 -
お別れに石垣餅を松原さんからご馳走になった。撮影日時: 2015:09:03 11:55:56 -
松原さんの七島藺畑も見学させてもらい、世界農業遺産のシンボルであるクヌギ林を背に記念撮影。撮影日時: 2015:09:03 12:44:26