リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2016.01.25
- 国東農業研修
2015年国東研修(4)ねぎとぶどう農業研修
根洗いが終わると根洗いされたネギをネギ専用のエレベータに乗せ2階に運んだ。この作業場は2階建てになっており1階は「根洗い場」2階は「調整作業場」となっている。調整作業場には大きな机と椅子が置かれており机にはS, M, Lというアルファベットと横棒が引いてあった。そして、3人の女性の方が作業を行っていた。少し作業を見学し私たちも調整作業に挑戦してみた。調整作業はネギの葉を落とし、机に書かれたS, M, Lサイズごとに分けて箱詰めをする。私たちが行ったのは葉を落とす作業だけだったがネギがとても細いので「折らないようにしなければ。」「この葉は落としていいのだろうか。」と不安になった。葉を落とす際は基本的に一番若い葉と軸となる葉以外は落とすのだが、普通に食べられそうな葉を落とすのはとても気が引けて「もったいないな。」という気持ちになった。
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ネギ研修の朝、長廣さんのネギハウスに朝モヤ。撮影日時: 2015:09:02 07:02:12 -
朝食時に、長廣さんから今日一日のプログラムの説明と研修の狙いについてのお話。撮影日時: 2015:09:02 07:30:50
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真夜中に収穫され、調整作業を待つネギ。撮影日時: 2015:09:02 08:32:13 -
長廣さんの作業場でもくもくと外葉を取り除く調整作業を行う学生。撮影日時: 2015:09:02 10:08:01 -
都留さん指導のブドウ研修では、出荷のための調整作業を体験。撮影日時: 2015:09:02 10:32:01
ブドウの農園を見せてもらえることになり、一真さんの車に乗せてもらった。農園に着くとビニールハウスの周りをトタンで囲っていることに気づいた。一真さんによるとそれはイノシシ避けであるそうだ。しかし、どこからかイノシシは農園内に入り、人の頭の高さで実っているブドウに手を出してしまうので困っているという。園内で一真さんは、ひときわ自重で下がったブドウを紹介してくれた。この園内で一番美味しいのだという。ブドウの色が黒いのは太陽の光を長く浴びた証拠で、黒いものは甘い。長野や山梨ではすぐに色がつくのでその点では羨ましく思うが、黒くても甘いかどうかは分からない、とおっしゃっていた。一真さんのブドウは黒ければ甘い、正直者であるのだ
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ブドウの栽培方法の基本を教わる。頭の高さ以上に実っているブドウの房カバー紙に残るイノシシの害の痕にも驚かされた。撮影日時: 2015:09:02 10:55:56 -
ブドウ研修の終わりに都留さん親子を囲んで皆さんと記念撮影。撮影日時: 2015:09:02 11:23:24
前日に長廣さんのところでもネギの調整作業を見学したときに、「消費者は見栄えが良いものを選ぶからこうした作業が必要になるのだ」とおっしゃったことを思い出しました。見栄えで買うにしても、少し傷んでいるくらいならその部分を切り捨てて食べれば問題はないのです。このように考えられず、見栄えを選んでしまうというのは、このネギの調整作業を見ていないからです。傷んでもいないネギの葉を出荷する分と同じかそれ以上捨ててしまうのです。そして、ネギの出荷までの作業で一番時間がかかるのがこのネギの調整作業だと言います。もっと消費者が食べ物に対する理解があればもっと食材に対する考え方、選び方は変わるのではないかと感じました。また、自分たちが食べている食材がどのように育てられていて、どのような工程で出荷されるのかを知るべきだと思いました。
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ネギの新規就農の草分け的人物である横山さん。撮影日時: 2015:09:02 08:58:09 -
ネギの調整作業のコツと手順を教わる。撮影日時: 2015:09:02 09:03:19 -
横山さんのネギハウスの中で記念撮影。撮影日時: 2015:09:02 11:56:52