リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2016.01.12

  • 国東農業研修

2015年国東研修(2)安国寺遺跡

里の駅むさしを後にし、次に向かった先は「弥生のムラ安国寺集落遺跡公園 国東市歴史体験学習館」だ。ここでは、実際に安国寺集落遺跡から出土された弥生土器や当時の弥生人が食べたとされる木の実の種や実際に使われていた木製農具や高床建物の復元が展示されている。また、体験学習館というだけあって、火おこしや勾玉づくり、稲作体験、発掘体験など様々な体験ができる場所となっている。私たちはその中で、安国寺集落遺跡の出土品・復元品の展示見学と高床建物復元の見学、そして銅鏡・銅鐸作りの体験を行った。
IMG_1534
稲作の初まりを示す弥生の里で溝部さんから展示解説。発掘当初「東の登呂、西の安国寺」と言われた稲作文化の素晴らしい遺跡。撮影日時: 2015:09:01 14:27:27

最初に、私たちは歴史体験学習館でビデオを見させていただき、弥生時代の基礎知識や安国寺集落遺跡について教わった。その後、出土品や復元品の展示を見学した。かなり保存状態の良い安国寺式土器もあり、1800年前のものだとは思えないものも多かった。個人的に一番印象に残っているのは、小児土器棺と呼ばれる子どもを埋葬するための土器だ。これは二つに割った卵型の土器を再度くっつけたような造りをしており、古代のものというよりも少し近未来的に感じる不思議な形をしていたのが印象的だった。

 

次に、外に出て高床建物復元を見学した。弥生時代の住居といえば竪穴式住居を想像するが、安国寺集落は住居も高床式だったと言われている。その理由としては、安国寺集落が田深川の下流域右岸に立地しており、穴を掘るとすぐに水が出てくる風土であることが大きい

  • IMG_1548
    復元された高床住居の中に登ってみると弥生人の目線を知ることができる。撮影日時: 2015:09:01 14:55:21
  • IMG_1566-1
    融点の低い金属を使って鏡を作るワークショップ、良い記念品になった。撮影日時: 2015:09:01 15:28:15
  • IMG_1560
    鏡の他に銅鐸の型もある。撮影日時: 2015:09:01 15:08:43