リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2015.04.24
- 江古田ミツバチプロジェクト
蜜蝋採取
秋を迎えると、成長していたミツバチのコロニーも冬越しのため個体数が減少します。その時に空き巣板となったのは、翌年の巣板補充に使います。でも、保管期間中に巣虫に食われたりして傷んでしまうものも出てきます。そうした古巣からは、蜜蝋を採取します。
今回は、生物学実験講座の新しい受講生に手伝ってもらいました。蜜蜂の養蜂を実際に見たことがある学生さんはいません。実物の巣や蜂を間近に見るのも大切なことです。巣を壊しながら、蜜蝋といってもピンと来ません。西洋世界、特に教会では、大切なろうそくの原料だったのです。
私たちの活動では、この蜜蝋からハンドクリームやリップクリームを作るWork Shopを開催しています。武蔵大学の「白雉祭」という大学祭では、こともたちのロウソク作りの材料となっています。燃やすと、花の香りに由来する、独特の香りがします。学園祭で「ヨーロッパの古い教会の匂いがする」という印象を語ってくれた方がいましたが、その通りなのです。
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生物学実験講座の受講生が巣板の処理に参加。撮影日時: 2015:04:10 16:18:43 -
壊して小さな破片にした巣は、スパゲッティーの茹で鍋で溶かして、蜜蝋を採取しています。撮影日時: 2015:04:10 16:19:32
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溶けた蜜は右のアルミバットへ流し込み、残った古い蜂蜜は黒くなって小鍋に分けています。撮影日時: 2015:04:12 09:13:23 -
今回、古い巣板七枚から、1.22Kgの蜜蝋が採取できました。撮影日時: 2015:04:13 14:28:59 -
蜜蝋を絞った巣と採取できた蜜蝋とを並べて撮影してみました。撮影日時: 2015:04:13 09:49:36