リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2014.12.01
- 武蔵スポーツ見聞録
「ブラインドサッカーに挑戦!」〜その3〜
3回のアイマスクでの活動を振り返り、
1.ブラインドサッカーに必要な力とは
2.ブラインドサッカーでどんな力を使ったか
の2点を考えてもらいました。
最も多かった意見は「聴く力」の大切さ、
中でも、「誰の」声なのか、「誰へ」向けて発せられた声なのか、
を聴き分けることの大切さでした。
さらには、「耳だけでなく全身で感じ取とうとしている自分」に気づいた人もいました。
また、「目が見えていても見えていなくても、コミュニケーションの力が重要」、
「ぶつかることを恐れすぎずに自分から動くべきだった」など、
様々なことを学び取ってくれたようです。以下、レポートを紹介し、まとめに代えたいと思います。
1.ブラインドサッカーに必要な力とは
・ブラインドサッカーで必要とされる力は、視力以外の他の感覚器官を、視力の力を補う以上に
全開にすることだと思います。普段、一番大きな情報源となっている視覚が使えないのは、
最初はものすごく怖かったです。4回の授業で、誰もいないと明らかにわかっているところを
歩くのは怖くなくなりましたが、試合中の恐怖心や警戒心はあまり軽減することはありませんでした。
私たちのように慣れていない人だけで試合するには、勘でもなんでも恐れずに動く人がいるチームが
強かったです。
2.ブラインドサッカーでどんな力を使ったか
・今回のブラインドサッカーの経験で、音や空気を感じる力を普段の何倍も使ったように思います。
最初にアイマスクをつけて歩いた時は、一歩一歩を踏み出すだけでも
「壁にぶつかるのでは?人とぶつかってしまうのでは?」という恐怖の連続でした。
しかし慣れてくると、音だけでなく、空気の流れも感じることができるようになりました。
(例えば、壁に近づくと空気が止まっているように感じる、など)
それと同時に、最初のころの恐怖心は薄れていきました。人間は一つの機能が使えなくなると、
他の機能が強化されたり、敏感になったりする、という話は聞いたことがありましたが、
本当にその通りなのですね。