リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2014.10.27

  • 国東農業研修

2014国東農業研修 安心院型グリーンツーリズム(一)

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ワインで眠りについてから、あっという間に唐揚げとなったどじょう
この項目は、深山さんの報告書原稿から二回に分けて掲載します。安心院での研修の第三番目の目的だった「安心院の農家民泊」のレポートです。
農家民泊「舟板昔ばなしの家」の中山ミヤ子さんの手料理を頂きながら、宇佐市役所でグリーンツーリズムを担当されている中山丈広さんとミヤ子さんに安心院のグリーンツーリズムについてお話を伺った。ミヤ子さんのお宅は築130年の古民家で囲炉裏を囲みながらの昼食となった。昼食はみとり豆のおこわ、ドジョウのから揚げ、卵かけごはん、らっきょの酢漬け、鶏めしのおにぎりなど。私はドジョウを初めて食べたが、臭みもなくふわふわしていて塩加減も絶妙、ドジョウはこんなにおいしいのかと衝撃を受けた。
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農家民泊「舟板昔ばなしの家」の中山ミヤ子さんの台所で心に残る昼食をいただく。
はじめましての挨拶と自己紹介をした際、ミヤ子さんはおもむろに名刺を取り出し、受け取ったその名刺には「安心院町グリーンツーリズム研究会中山ミヤ子」と書かれていて、私は農家のお嫁さんが名刺を持っているということに大変驚いた。そのことについて市役所の中山さんから安心院のグリーンツーリズムの理念の一つが「光が当たらなかった農村の女性を主役にしよう」との説明を受けた。頂いた資料には安心院型グリーンツーリズムの4つの理念「グリーンツーリズムはまちづくりの手段だ」「都市と農村との対等な交流をめざす」「農村女性の出番をつくろう」「農村に生まれた子どもたちに誇りを持たせたい」が書かれ、資料の終わりには農泊を受け入れている農家の一覧表が添付されていて、登録されている農泊の代表者は確かにほとんど女性なのである。