リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2014.09.24

  • 国東農業研修

2014年度国東農業研修が無事終了(9/1–9/5)

毎年、9月の初めに実施している「国東半島の農業の今と歴史を訪ねて」を、現地の方々の協力と支援のもと無事終えることができました。今年は学生6名が参加しました。武蔵大学は国東市と20年以上に渡る交流を続けています。前半は国東市武蔵町で農業研修、後半は、重要景観に指定されている田染で日本の歴史を学ぶという二本柱の構成になっています。

前半の国東市武蔵町での農業研修は、中心的に支えてくださっている長廣さんのおかげで交流が継続しています。実際の農業体験が済んだ夜には、三河国東市長も参加してくださり恒例の交流会が開催され、学生たちはそれぞれ、この研修で学んだことを感謝を込めてスピーチしました。

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    交流を支えてくださっている長廣さん夫妻を囲んで記念撮影
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    交流会で三河国東市長から挨拶をいただく

後半の歴史部分には、武蔵大学から八木先生と土屋先生が合流し、お二人の会話や演奏も加わり、一層学びが深まりました。最終日には、今年度、新たに宇佐市の安心院地域を研修地に加えました。広瀬水路を完成させた南一郎平の事跡を井上さんの案内で見せていただきました。南一郎平は明治の三大疎水、安積疎水、那須疎水、琵琶湖疎水を完成させた安心院の偉人です。

安心院は鏝絵が多数残っている地域で、鏝絵通りが保存されています。毎年見学させていただいている萱島酒造さんの西の関という看板が鏝絵だったことに今年は気づきました。その上、安心院は、農家民泊という潮流を日本で最初に取り組んだ地域でもあります。板谷のむかし話の家では中山ミヤ子さんから世界へ広がる交流の輪についてお話を感銘深く聴かせていただきました。

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    愛宕神社の灯明台展望所から望む田染の棚田は、素晴らしい風景と地域の歴史的営みの深さを教えてくれる
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    1185年、今から約800年以上前に築かれた駅館川を堰止めた平田井手で、宇佐神宮による大規模荘園開発の歴史と水を扱う神業を学ぶ
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    宇佐市安心院に残る鏝絵を見学
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    板谷のむかし話の家では中山ミヤ子さんの美味しいお昼ご飯をいただきながら、農家民泊の歴史とそれを支えた農村女性の楽しさを学ぶ