リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2014.08.15

  • 武蔵One Point自然観察

ねりまecoチャレンジ!打ち水大作戦

2014年8月8日に大学正門前でイベントが実施されました。大都会のヒートアイランドの問題を考える良い機会となりました。
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練馬区が用意したバケツにはキャラクターが打ち水しているデザインが付けられていました。

前日7日は晴天だったので、実際どれくらいの表面温度となっているのか、放射温度計で計測してみました。昼二時の最も暑い時間、石神井にあるアメダス練馬での14時の気温は33.4度でした。

強い日差しが照り、正門前の黒いアスファルト表面はなんと57.2度でした。黒と違って反射が多いためでしょうか、1メートル程離れた白いコンク リート面では、52.0度で7度も差がありました。ちなみに、武蔵の大ケヤキの根元では29.1度で、すすぎ川沿いの植え込みで29.6度でした。緑に覆 われ、日陰の土の部分は気温よりも4度ほど表面温度が低いことが分かりました。ちなみに、すすぎ川の流れの表面温度は21.0度でした。

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    このイベントのうちわをもらって、意義やねらいの挨拶を聴く参加者。
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    イベント参加者には武蔵での開催記念のオリジナルカンバッチをいただきました。
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練馬区環境部長から指導を受けながら、学生たちも打ち水に興じていました。後ろに見えるのがエコ建物8号館です。

翌日、8月8日のイベントの日は、台風11号の接近で朝から曇で時折小雨もちらつく天気でした。イベント開催時の午後4時には雨ともならず、幸い でした。同じく正門前のこの日の表面温度を計測すると、黒いアスファルトで35.2度、白いコンクリート舗装で32.6でやはり白いほうが少し温度が低 かった。行事には、以前武蔵の学長を務められた二人の先生や多くの教職員、学生、そして関係者や近所の住民たちも参加してくれました。

水まきには8号館に設備されている中水道、雨水を蓄えてトイレ洗浄水として利用している水を利用しました。この建物にはコジェネも設備されていて、冬になるとガス発電した排熱をピロティーの床暖房にも利用しています。