リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2014.08.01

  • 武蔵One Point自然観察

秋に食べられる果実

武蔵の中には食べられる木々の果実が幾種類かあります。これから秋に向かって実果実を幾つか紹介します。どんぐりの仲間は、縄文人にとっては重要な食糧資源だったと考えられています。ここで紹介しているマテバシイとシイノキは、常緑広葉樹林蒂の樹種ですが、農耕が開始される以前の澱粉資源として重要だったに違いありません。
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    マテバシイのどんぐりはこんなに大きくなっていました。学名はLithocarpus edulisといい、edulisは、文字通り食用になるという意味です。あく抜きをしなくても食べれますので、拾って食べてみてください。
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    シイノキのどんぐりも大きくなり始めています。マテバシイと同じ特色として、枝の先に出ているとんがった小さな突起が今年の雌花で、実っているのは昨年の雌花だという点に注意してみると、また違ったどんぐりの営みを感じることができるでしょう。
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    かりんの果実です。黄色く実ると印象的な果実で、喉によい漢方成分が含まれているのでカリン飴などでその名を聞いた人も多いでしょう。講堂の前の千川通り沿いにありますから、落ちてくるのを楽しみに待っていてください。
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    柘榴の若い果実。世界各地で栽培されている果樹ですが、柘榴の仲間はたった二種しかないとのことです。人との関わりも多様な文化で育まれていて、調べてみてください。