リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2014.06.05
- 武蔵One Point自然観察
武蔵構内の食べれる果実
ものすごい暑さが続いたと思ったら梅雨入り?上空の偏西風が蛇行が原因とか解説されていますが、何か地球の曲がり角と思いたくなるこの頃です。学内では、春の花も終わって、みのり始めている木々もあります。
落葉樹は、春に葉を開き光合成を活発に行い、秋に結実するというのが基本的パターンです。一方、照葉樹といわれる常緑の木々のなかには、初夏に実る種類もあります。
初夏に実る照葉樹の代表はヤマモモです。モモという名前が付いているように、種子は一個で大きい。大学の正門の三角屋根の小屋前に実っていて、そろそろ落下し始めているので気づいている人もいるかもしれません。果実はちょっと酸っぱくて脂くさい所がありますが、人でも十分楽しめる味です。四国地方では朝市に売られていたりします。果実酒として利用すればその薄い紅の美しさを楽しめます。
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ヤマモモは、雄木と雌木があって、結実しているということは雌木です。 -
花は、冬場に咲きますが、花と思わない人のほうが多いかもしれません。
下の写真にあるように、タブもその一つです。すすぎ川沿いにあるのですが、実はこの木は、種子から芽生た木です。あれこんな所にタブの芽生えがと思っていたら、毎年だんだん大きくなって、2014年には初めての大量の結実がみられました。立派に成人したというわけです。

そのほか、散歩していると果物屋さんでも売っている果物にも出会いました。プラムとビワです。ビワは3号館中庭、学生相談室の前にあるので知っている人もいることでしょう。武蔵のシンボル樹であるケヤキのある囲いの中には、芽生えから成長した沢山のビワの幼木をみることができます。プラムはすすぎ川沿いにあるのですが、実るとジャムにするのも一つの利用法です。
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プラムの未熟な実。花は春先に咲く、落葉樹です。 -
ビワの実。常緑樹で、花は冬に咲きます。