リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2014.02.02
- 武蔵One Point自然観察
3号館中庭
武蔵の大ケヤキもすべて葉を落とし、いかにもケヤキらしい樹形を冬の空へ広げています。大ケヤキと並び立っているのはイヌシデの木で、図書館側つまり南側に生えていて、ケヤキと光競争を演じています。かつて、この中庭には5種類の大きな木が生育していました。
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太陽が南中する頃、冬の弱い光を受けている大ケヤキです。すぐ右側にある大きな木がイヌシデです。撮影日時: 2014:01:23 11:55:28 -
これほどの大きな木が並び立っているのには、この場所を大切に思ってきた人々の思いがあるに違いありません。撮影日時: 2014:01:24 13:47:24
その一つである、イヌザクラは細々と生きてはいますが、幹は朽ち果てようとしています。今は姿もありませんが、北側にはトネリコが大ケヤキと幹を合わせるようにして北側へと枝を広げていました。このトネリコがあった痕には、ちょっとした穴が残されています。生物実験を受講している学生さんたちは「トトロの入口」と言っていました。
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これが大ケヤキの根元にあるトネリコの幹があった「トトロの穴」です。撮影日時: 2014:01:24 13:42:29 -
枯れてしまった武蔵のトネリコの種から育った苗木を新たに中庭に植え込みました。50年後には、きっと大木に成長していることを願っています。撮影日時: 2014:01:24 13:43:53
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イヌザクラの幹には、何とか樹勢を回復させようと「樹医」に治療してもらった痕が残されています。回復は、難しかったようです。撮影日時: 2014:01:23 11:57:47 -
イヌザクラの樹冠を見上げると、ほんのわずかの枝が、曲がりながらもまだ光を求めて延びています。撮影日時: 2014:01:24 13:45:43
大ケヤキの傍には、大きなイロハモミジもあったのですが、これも枯れてしまいました。写真にあるのは、枯れた頃、このモミジの年輪解析をしてみようとノコギリで切った痕です。多数のキノコが生えていて、生態系の循環を感じることができます。
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イロハモモジの切り株には沢山のキノコが生えています。撮影日時: 2014:01:23 12:00:45 -
同じモミジの別の場所には、こんなキノコも生えています。動物、植物、菌類の三つの生き物が繋がって生きているのだなあと印象的深いものです。撮影日時: 2014:01:23 12:00:20