リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.11.26
- 武蔵One Point自然観察
武蔵の秋
今、武蔵は秋が深まり素晴らしい紅葉となっています。緑を護ってきた武蔵の伝統のおかげで、美しい季節を楽しむことができるのです。これからも、武蔵が続く限り、木々を護っていきたいものです。
日本は温帯にあるので季節がはっきりとしています。冬は、気温が低下し乾燥も進むので、落葉樹は活動を停止します。その適応の一つが葉を落とす落葉です。活動を停止する季節になると離層ができて、水や養分を葉に送ることを止め、葉で作った物質の移動を止めてしまいます。やがて離層から、葉がはらりと落ちるのです。
赤や黄色に紅葉するメカニズムは興味深い。黄色の鮮やかなイチョウでは、実は黄色の色素は夏の間も存在しているのですが、葉緑素の生成が減少し分解が進むと、緑よりも黄色が目立つようになってくるのです。赤色については、最初からあるわけではなく、秋が近づき、葉で生成された糖からアントシアニンという色素が作られ、赤くなっていくのです。
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大ケヤキを三号館からみると中庭の楓も紅葉し始めています。撮影日時: 2013:11:23 10:57:21 -
大講堂の前のケヤキは武蔵を創設した90年前には農家の屋敷林のなかの樹だった。撮影日時: 2013:11:23 10:56:01
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イチョウの黄色が秋晴れの空に鮮やかだ。撮影日時: 2013:11:23 10:57:02 -
すすぎ川の中ノ島から10号館を見上げると色んな色合いの木々がパレットのよう。撮影日時: 2013:11:23 10:51:33 -
楓の葉色が鮮やかになるのは夕暮れ時、陽が直接当たる頃。撮影日時: 2013:11:23 10:47:38
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8号館窓からは、秋を迎えた3号館中庭の大ケヤキなどが見晴らせる。撮影日時: 2013:11:23 10:35:00 -
3号館屋上のミツバチ園も紅葉した木々に囲まれて冬越しです。撮影日時: 2013:11:23 10:35:58 -
いち早く紅葉したハナミズキが赤く、もう随分と葉が落ちてしまった。撮影日時: 2013:11:23 10:38:33