リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.10.09
- 武蔵One Point自然観察
実りの秋 モミとイチョウ
秋は、多様な植物が果実を実らせる時期でもあります。写真は、3号館から撮影したものです。最初の写真は、正門の向かって右側に生えているモミです。武蔵のなかでも最も高い樹木です。高さは30メートルを越えています。モミは球果という形の果実を作ります。松ぼっくりを思い起こせばイメージしやすいでしょう。大きさは、10~15cmと大柄で、はじめ緑色です。実ると、鱗片が脱落しながら、その間に隠されている種子が散布されます。羽がついていて、風で散布されるます。通学時に見上げてみてください。
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大きな球果がたくさんついている。撮影日時: 2013:10:03 12:30:39 -
一個の球果からは数百個の種が飛び出していく。撮影日時: 2013:10:07 14:58:45
イチョウの雌木からたくさんの果実が落下しています。しかし、木全体に実っているわけではなく、木の最上部にだけ密集して結実しています。重さのせいで、枝が曲がってしまっているのがよくわかります。花粉は風散布ですから、高い位置に胚珠が付くのが適応的なのでしょう。
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枝が曲がるほどたわわに実が実っている。撮影日時: 2013:10:07 14:59:33 -
左は雄木で右が実っている雌木。撮影日時: 2013:10:07 14:59:53