リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.09.30

  • 武蔵One Point自然観察

スミレその後と閉鎖花

ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫にすっかり食い荒らされてしまった。幼虫は、大きくなって、どこかに移動して蛹になったことでしょう。写真にあるように、出遅れて産卵された卵からの幼虫にはもう十分なスミレの葉は残されていませんでした。
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    葉を食い尽くされて、真ん中の硬い軸の部分しか残っていない。青い↑の所に、小さな幼虫がいますが、残されている葉はほとんどありません。撮影日時: 2013:09:24 08:36:07
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    頭を振り振り、盛んに最後の葉を食い尽くそうとしていた。撮影日時: 2013:09:23 10:40:36
CIMG5289
スミレの閉鎖花から結実した種子。撮影日時: 2013:09:23 10:40:07
スミレは閉鎖花をつけます。秋になって紫の花も咲かないのに、いつかしら種ができているという姿を見かけたことはありませんか?花が開かないで、 花粉がめしべについて、種子ができるのです。つまり、全く同じ個体の遺伝子構成になるのですが、種子ですから動く、移動することができるようになるので す。動くことができない植物が動く工夫の一つが自家受粉なのです。