リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.09.23

  • 武蔵One Point自然観察

初秋の武蔵でみかけた幼虫3種

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アカホシゴマダラの幼虫。 撮影日時: 2013:09:11 14:51:46
この幼虫は、アカホシゴマダラです。オオムラサキに近縁で、東アジアに広く分布する種類です。近年東京周辺や関東地方でどんどん分布が広がっています。要注意外来生物に指定されていて、その特徴から、中国大陸の亜種だとされています。突然の出現、自然の分布域とはかけ離れていることなどから、人為移入種だとされています。
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オオスカシバの幼虫。 撮影日時: 2013:09:11 14:56:33
この写真の幼虫は、都市昆虫の代表格のオオスカシバです。8号館前のクチナシで撮影しました。この虫の食草は、クチナシで、傷つき食べられてしまった葉を丁寧に捜すと、この幼虫を発見できるでしょう。成虫が空中でホバリングしながら蜜を吸うのを昼間にみることができます。蛾は通常、夜行性ですが、昼に活動する蛾です。大きな蜂と間違えてしまうこともあり、擬態の例として紹介されることもあります。
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サクラケムシ(モンクロシャチホコ)の幼虫。 撮影日時: 2013:09:14 10:54:56
桜の葉がすっかりなくなっているのに気が付いている人も多いのではないでしょうか?今年は秋が早い?と思っているかもしれませんが、実は、サクラケムシが食べてしまったのです。桜毛虫は、モンクロシャチホコという蛾の幼虫です。葉を食べられてしまった桜周辺を探してみると、この虫を発見できるかもしれません。葉を暴食するだけでなく花芽も食べてしまうので、来年は花が少なくなってしまうかもしれません。