リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.07.02

  • 武蔵One Point自然観察

クチナシ 黄色の色素

クチナシの学名は、Gardenia jasminoidesです。良い香りがするという意味です。野生では森林の低木ですが、園芸用に改良された品種も武蔵でみることができます。
 
8号館と3号館の間の通路に植えられているのが野生種です。7号館の窓際に植えられているのが、八重咲きのクチナシです。どちらも訪れてみてください。
 
クチナシとは変な名前ですが、果実が熟しても割れないため「口無し」という由来説もあります。
 
この花の実は、色素として、皆さんに身近なものに利用されています。それはダイコンの漬物であるタクワンの黄色です。繊維の染料にも、和菓子にも使われています。大分県の郷土料理・黄飯の色づけにも用いられているそうです。そのほか、果実は漢方薬の原料(山梔子)となり多くの薬効があるとのことです。
  • クチナシ 黄色の色素
    8号館前の野生型のクチナシ。 撮影日時: 2012:06:27 07:59:35
  • クチナシ 黄色の色素
    園芸品種に比べて小ぶりで清楚な野生型のクチナシ。 撮影日時: 2012:06:27 07:59:09
  • クチナシ 黄色の色素
    クチナシのつぼみはねじれ型をしている。 撮影日時: 2012:06:23 13:14:46
  • クチナシ 黄色の色素
    八重の大型化したクチナシの園芸品種はとても香りが強い。 撮影日時: 2012:06:25 09:08:42