リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.06.30
- 武蔵One Point自然観察
ブナ科植物
日本列島には数多くのブナ科植物が共存しています。武蔵の中にも多種類をみることができますが、武蔵で最後に咲くのはマテバシイです。雄花が斜め上に向 かってつんつんと尖っている様子には、夏の勢いを感じます。シイノキはあっという間に花が終わり、樹下には多数の雄花が落ちています。樹上には、2013 年にはおどろくほど多数の雌花が付いています。これらの雌花は、来年の秋にに実るので来年はきっと沢山のシイノキのどんぐりが落ちてくることでしょう。ブ ナ科植物のなかで最初に咲いたシラカシには、すでに小さな、はっきりとドングリとわかる小さな実が付いています。ドングリの先に尖っている部分があります が、それは雌しべの残りだということが良くわかります。
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マテバシイの雄花と雌花。一番枝先についていて咲いていないかにみえるのが雌花で、下の咲いているのは雄花。 撮影日時: 2013:05:26 16:07:16 -
斜め上に雄花が突き出ている。今年に実る、去年の雌花が写真の真ん中に見えている。 撮影日時: 2013:05:26 16:07:43
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シイノキの下に沢山落ちている雄花と房の柄。撮影日時: 2013:05:23 16:12:23 -
シイノキの雄花が枯れてわずかばかりひっかかっている。今年の枝先につんつんと出ているのが、今年の雌花で受精がすんで来年の春に実り始めるまで、一休み。 撮影日時: 2013:05:23 16:15:30 -
シラカシの若いどんぐり。シラカシでは春に咲いた雌花が同じ年の秋に実り、シイノキやマテバシイのように1年と半年かかるタイプとは違う結実パターンである。 撮影日時: 2013:05:31 10:50:00