リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.06.20

  • 武蔵スポーツ見聞録

身体で感じた疑問を探求する

ブログ投稿者:基礎教育センター 専任講師 森 健一

なぜ、ウサイン・ボルト選手は足が速いのでしょうか?
なぜ、ダルビッシュ選手はすごく曲がるスライダーを投げられるのでしょうか?
なぜ、サッカーではオフサイドがあるのでしょうか?

このような疑問を抱いた人は少なくないと思います。また、自分自身のパフォーマンスに対して、どうしたらもっと速く走れるのか、どうしたら上手くなれるのかなどと考えたことがあると思います。

身体運動のゼミでは、このような疑問を出発点とし、スポーツ・体育に関する内容を研究しています。もちろん、研究分野は幅広く、文系から理系まで様々です。そして、自分自身を研究対象にできることが特徴と言えます。

5月末でのゼミでは、2名が卒論のテーマを発表してくれました。1人は、「サッカーにおけるフォーメーションからみる得点パターンとフォーメーションの相互関係」について、もう1人は、「高校野球の将来について~勝つための野球と楽しむ野球~」でした。フォーメーションといっても多種多様であり、球技の未 経験者には難しく感じるなど、まずはフォーメーションの説明を具体例を示しながら、説明してくれました(写真1)。野球では、議論が逸れて、バッティング 動作になっていく場面もありました(写真2)。

  • 身体で感じた疑問を探求する(森健一)
    写真1 サッカーのフォーメーションについて説明をしてくれています。
  • 身体で感じた疑問を探求する(森健一)
    写真2 野球のバッティング動作について説明をしてくれています。

なかなか壮大なテーマでまだまだ具体的にはなっていませんが、皆で意見や疑問を出し合い、議論を深めて収穫もありました。特に、専門種目でない学生の視点からの意見は独特でおもしろいものがあります。

研究の材料はスポーツの現場にあり、そして、その結果を活用する場所も現場です。研究した内容が、同じ部活動に所属している後輩たちにとって有益な情報となるかもしれません。皆さんも自身の身体を通して感じた疑問や、自分自身のパフォーマンスを高めるために、身体と向き合ってみませんか。