リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2013.04.13

  • 武蔵One Point自然観察

ヤツデの新芽・果実と芽生え

ヤツデの果実は黒紫色に熟すのですが、熟し始めるとすぐ鳥たちが食べてしまいます。種子散布を鳥にまかせている植物です。
 
 

ヤツデは、葉が大きく、その上、裂けて特徴的な形をしているので、見かけたことがある人は多いことでしょう。花は、秋から晩秋に咲き、果実は春先に実りま す。今年成長する葉をまとめて一度に展開させる姿は、毎日見ていると見飽きません。茶色の柔らかい毛で覆われた葉が、どんどん伸びています。光をうまく受 ける葉の配置である、下の葉ほど広くて葉柄が長いという進化の工夫に納得です。
 
 

ヤツデの芽生えは双葉からですが、最初の数枚の本葉は、ヤツデの葉の特徴である掌状葉という形ではなく、丸い葉です。葉の寿命が長いので、芽生えからどんなふうに本葉が成長してきたのかを観察することができます。

  • ヤツデの新芽・果実と芽生え
    新芽がぐいぐい伸び始めた初春のヤツデには、実もついている。撮影日時: 2013:04:13 12:43:26
  • ヤツデの新芽・果実と芽生え
    熟し始めたヤツデの果実。撮影日時: 2013:04:13 12:43:35
  • ヤツデの新芽・果実と芽生え
    ヤツデの芽生えでは、最初に出る数枚の本葉は丸い。撮影日時: 2013:04:13 12:42:29
  • ヤツデの新芽・果実と芽生え
    この実生は、2012年に芽生えて冬を越し、2013年春に新しい大きな葉(まだ5つ型)を伸ばしだしている。撮影日時: 2013:04:13 12:42:22