リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2012.12.02

  • 武蔵One Point自然観察

ヒイラギの花

クリスマスケーキに飾ってあるあの葉に似ていませんか?でも、葉の形は似ていても、セイヨウヒイラギはモチノキ科の植物ですが、日本のヒイラギはモクセイ 科の植物です。日本では、古くから、魔除けに使われてきました。日本の習俗の考え方として、家の表鬼門(北東方向)にはヒイラギ、裏鬼門(南西方向)には 南天の木を植えると良いとされています。みなさんには、節分の魔よけとして、ヒイラギの枝と鰯の頭を飾っているのをみたことがあるのではないでしょうか?
 
西洋でセイヨウヒイラギがクリスマスの飾りとなった理由は、Wikipediaによると「常緑で真冬に目立つ赤い実をつけることから、ヨーロッパではキリ スト教以前にもドルイドにより聖木とされた。また古代ローマではサトゥルヌスの木とされ、その祭の直後に当たる12月25日の冬至祭で用いられたため」だ そうです。植物と人との間に結ばれたつながりには、根深い信仰が隠されているのです。ヤツデもそうでしたが、身近な植物には、そこに生えている、いや植え た由来があるものも多いに違いありません。
  • ヒイラギの花
    若い木では花数も少ないのか、ほんの数個咲いていました。
  • ヒイラギの花
    ヒイラギの花は芳しい香りがします。葉の縁には鋭い刺があります。