リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2012.12.02

  • 武蔵One Point自然観察

冬芽の話

秋が深まり、一挙に落葉が始まりました。木々は、冬芽という形で冬への準備を既に終えています。冬芽には、来年春の新しい葉が用意され、花芽には来春の花 が入っています。葉芽と花芽が、別々の木もあれば一緒に入っている場合もあります。丁寧に、冬芽を観察してみると花芽と葉芽とを区別できるかもしれませ ん。
  • 冬芽の話
    冬芽の痕は、芽鱗痕と呼ばれ、どの木でも良く見ると確認することができる。この冬芽痕を調べれば、毎年の成長の様子を確認することができます。枝の考古学 です。ちなみに、2011年の枝と2012年の枝にはともに10枚の葉がついています。2010年の枝には何枚葉がついていたでしょうか?葉痕を数えてみ ましょう。
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    2012年11月6日の夕方、季節の変わり目を思わせる霧にかすむ学内。しらきじ祭のテントや飾りつけもすっかり片付いた学内は霧に包まれていた。学祭も終わり一挙に寒くなり、秋はほんのわずかだった。
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    シロダモの冬芽。葉には元から伸びるはっきりとした3本の葉脈が目立っている
ユズリハは、冬芽が分かりやすく、枝が緑なので芽鱗痕も見やすい樹種の一つです。天気の良い日に一度手にとってみてみてください。
  • 冬芽の話
    ユズリハの冬芽。ユズリハには毎年、多くの葉が成長し輪状になっている。葉柄は少し赤くなっているのが特徴だ。
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    ユズリハ果実