リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2012.11.02

  • 武蔵One Point自然観察

カリン蜂蜜作り

大講堂への通路の千川側の林にカリンが実っています。毎年、この時期11月にはカリン蜂蜜を作っています。カリンは喉にのよく、咳を和らげる効果があるそうです。果実の表面には非常に香りのよい、成分が浮き出ていて、部屋に一個置いておくだけで気持ちがおさまります。
 
カリンは、見た目には黄色で美味しそうにも見えますが、その果肉はとても固くて生食はできません。それには理由があって、石細胞というものが含まれている からです。皆さんも梨を食べたときに、何かじゃりっとした食感を感じたことがあるはずです。細胞の中に木材成分のような固い物質が詰まった細胞が多数ある からです。
 
カリンはバラの仲間ですから、花は桜に似ています。木肌、幹には特徴的な模様が目立ちます。薄い樹皮に、大きな斑模様がついているから、すぐわかるでしょう。学生の皆さんも散歩のついでに探してみてください。
  • カリン蜂蜜作り
    秋の青空を背景に美しい黄色の果実が沢山実っている。
  • カリン蜂蜜作り
    カリンの幹の木肌は大変特徴的で、樹皮が薄くて大きな斑点もようがある。
  • カリン蜂蜜作り
    カリンを割ると中心部には多数の種が入っています
  • カリン蜂蜜作り
    大きな瓶なのでなかなか攪拌できませんが、長いきべらでかき回します。この長いへらは、タイで購入したものです。