リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2012.10.09

  • 江古田ミツバチプロジェクト

香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.

江古田ミツバチプロジェクトの活動の幅を広げるため新たな活動展開を模索し続けています。今回は「香りと蜜蝋 Work Shop」で蜜蝋リップクリーム作りを行いました。私たちが育てているミツバチの恩恵を肌身で感じれる化粧品作りです。

講師は香りの専門家 Ai Bhana さんにお願いしました。助手として杉尾さんにも手伝ってもらいました。

Ai Bhanaさんの言葉

「いつも購入している、化粧品も料理のように、自分で作る事ができます。安心できる素材で、自分の肌や体のために、気分や体調にあわせて、香りを使いわけると、毎日がより心地よくなります。」

江古田ミツバチプロジェクトの蜜蝋と持参していただいたハーブの浸出油(ホホバオイルとカレンデュラ)を混ぜて、ラベンダーなどお好みの精油をつけて リップクリームをつくる体験でした。約2時間、Ai Bhanaさんと楽しい時間をすごし、香りや化粧品の知識をたくさん教えていただきました。

以下主要な手順と活動の様子を数枚の写真で紹介します。今後も「香りと蜜蝋 Work Shop」は開催したいと思います。武蔵大学の実験室と大学に用意してもらったビーカーなどの器具も利用させてもらいました。ありがとうございました。

  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    講師Ai Bhanaさんから、親切で知識豊かな指導を受けている
  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    カレンデュラの花びらからのエキスを抽出した植物油を定量
  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    これが材料と道具類:蜜蝋、植物油、ビーカー、ガラス棒、スパチュラなど
  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    いよいよ材料を湯煎して溶かす作業、出来上がりに期待が膨らみ、和やかに
  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    融け合わせた材料に好みの香りをつける
  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    リップの容器に注ぎこむ
  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    完成したリップクリーム2本とハンドクリーム
  • 香りと蜜蝋 Work Shop 2012.10.09.
    609個のマテバシイのドングリを前に記念撮影。お部屋にやさしく広がる香りをお伝えできないのが残念です。

以下は、参加者の感想です。

****************************************************************************

ワークショップとても楽しかったです。アロマの本などで、みつろうを使ってハンドクリームやリップが作れるというのは知っていたのですが、難しそうでちょっと尻込みしていたのですが思ったより簡単に出来てすごく嬉しかったです。

天然のしかも自分たちがかかわっている素材で化粧品が作れるというのはとても喜びでしたし何で作られているかがわかるというのはとてもいいなと思いました。

香りを変えて作ってみたり今度はハンドクリームにも挑戦したくなりました。

江古田ミツバチプロジェクトの活動が多方面にそしておしゃれな方向へ広がっていってますます楽しくなりました。

ありがとうございました。

****************************************************************************

1) 蜜蝋、オイルを正確に量るところが実験のようで楽しかった

2) 湯煎でオイルと蜜蝋が溶けて混ざり合う頃にはぷーんと良いニオイがしてきた

3) 好みのエッセンスオイルを1滴だけ垂らすこと、リップクリーム容器に案配良く液を流し込む所はかなり集中したし、オリジナリティを感じた

4) リップクリーム容器をマスキングテープやエコまっちシールで飾り付けるのもまたプラスアルファで楽しかった

5) 出来上がりを皆で見せ合うことで、より達成感が味わえた

以上をまとめると、出来上がったリップクリームを手に入れることより、自分で作ることが楽しく、作業中のニオイ、溶けるところ、反対に固まるところ、手に ついたクリームによるしっとりツヤツヤ感、それらをトータルに実感出来ることが醍醐味だと感じました。貴重な体験をありがとうございました。

****************************************************************************

香りをご専門になさる講師の先生の素敵な笑顔が終始殺風景な(失礼!)実験教室に振りまかれ、新しい初めての香り Ai Bhana として、ご参加の皆様のこころを癒し、しばしやさしさの満ちた時間と空間をご一緒できましたことうれしく思っております。

外は初秋を感じさせる風、これから活躍する手づくりリップクリームは、こころ強い見方です。

「あ、ちょうどなくなって、下のほうを爪楊枝で掘って使っていたのよ!」と、早速2本のうちの1本を友人に差し上げたところ、こう言って大変喜ばれました。

みつばちの生態はなかなか素人には分からない分野ですが、こうしてハチミツや蜜蝋を素材として関連商品を手にしたり、つくったりする機会は確実にみつばちへの興味や愛着につながります。

Ai Bhanaさんの香りだけではなく、丁寧なご指導や最後まで細やかな気遣い(doggy bag用の小さなカップがでてきたのにはびっくり)の振りまきに、大いに魅了された一晩でした。(あ、丸橋先生の突然のさらし出現にもデス)

こうした地産地消の動きが、農産物だけにとどまらず日常生活のあらゆるシーンに微振動のように起こることそして利便性、簡易性、安易性といったことへの依存心から思い切って離れること、そんな方向へのいざないとなることを願ってやみません。

Ai Bhanaさんをはじめとして、丸橋先生、谷口さまご準備をいただきました皆さまに感謝申しあげます。

****************************************************************************

蜜蝋自体の甘い香りも捨てがたかったのですが、香りのスペシャリストにアドバイスいただいて作ったマイコスメは、納得のゆく出来映えです。是非、また作りたい!

講師のAi Bhanaさんも助手の杉尾さんも、以前は武蔵学園のスタッフとしてお世話になていた方々。今回のワークショップのように、様々な形で長いお付き合いが出来ることは、アットホームな武蔵大学の良さでもありますね。