リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2012.10.02
- 武蔵One Point自然観察
兵馬俑マテバシイ
学内のあちこちでドングリが実り落ち始めています。写真はマテバシイ(Lithocarpus edulis)ですが、学名のedulisは食べられるという意味です。生っぽいですが、しぶみ=タンニンはほとんどなく食べることができます。
西南日本を中心に分布する種類で、日本列島の固有種です。つまり、日本列島で進化した日本列島にしか生息していない植物種なのです。
この種類のもう一つの特徴は、傍芽再生という性質です。この写真にあるように、細い幹が束になっています。12.0cm、12.5cm、13.4cm、13.7cmの4本です。
この傍芽という性質をうまく利用しているのが、薪炭林です。使いやすいサイズまで幹が成長すると伐採するのですが、植えつける必要はありません。傍芽が成 長し、また十数年で元のような林となっていくのです。里山の利用の一番大切な方法であり、植物の性質をうまく利用しているのです。このマテバシイとコナラ が里山の傍芽再生林の代表格です。
戦後のエネルギー革命の結果、薪も炭も利用されなくなり荒れてしまった里山がひろがっています。人の生活を支え、人の手が加わって多様な私たち日本人の自 然認識や季節感を培ってきた薪炭林を失ってしまいました。再生させようという動きがひろがっていますので、皆で、身近ないわばトトロの森の意義を理解して ほしい。
西南日本を中心に分布する種類で、日本列島の固有種です。つまり、日本列島で進化した日本列島にしか生息していない植物種なのです。
この種類のもう一つの特徴は、傍芽再生という性質です。この写真にあるように、細い幹が束になっています。12.0cm、12.5cm、13.4cm、13.7cmの4本です。
この傍芽という性質をうまく利用しているのが、薪炭林です。使いやすいサイズまで幹が成長すると伐採するのですが、植えつける必要はありません。傍芽が成 長し、また十数年で元のような林となっていくのです。里山の利用の一番大切な方法であり、植物の性質をうまく利用しているのです。このマテバシイとコナラ が里山の傍芽再生林の代表格です。
戦後のエネルギー革命の結果、薪も炭も利用されなくなり荒れてしまった里山がひろがっています。人の生活を支え、人の手が加わって多様な私たち日本人の自 然認識や季節感を培ってきた薪炭林を失ってしまいました。再生させようという動きがひろがっていますので、皆で、身近ないわばトトロの森の意義を理解して ほしい。
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2012年9月28日に一株のマテバシイから集めたドングリ。横40個×縦15列と9個で合わせて609個あった。一つ一つ大きさや形も違っている。 -
4本で1株のマテバシイ。