リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2012.08.30

  • 国東農業研修

2012年農業研修

国東市(武蔵町)と武蔵大学との交流は、平成3年(1991年)にさかのぼります。1991年11月に、大分県で開催された、全国生涯学習フェステバルで の偶然の出会いが契機でした。この会合で、本当に偶然だったとのことでしたが、正本武蔵町長と林武蔵大学人文学部教授が隣合わせで同席し、名刺を交換した ところ、同じ『武蔵』ということで、何か交流ができないだろうか?と提起されたのでした。その2年後、平成5年(1993年)夏には、武蔵大学教職課程の 学生が「町おこし」をテーマに武蔵町での調査活動を実施しました。その年の11月には正本町長と桜井武蔵大学長が懇談し本格的な交流が始まったのでした。
 
運命の出会いから始まり、それ以来様々な交流が行われ、今年2012年はその開始から20年目を迎えることになったのです。このページで紹介している農業交流は、この長い歴史を引き継いで、その遺産の上に実施されているのです。
 
20年目の節目を向かえ、2012年の農業研修には、清水武蔵大学長が国東市を2泊3日で訪問し、研修旅行「国東半島の農業の今と歴史を訪ねて」視察を行 ないました。三河国東市長をはじめ関係者と懇談し、これまでの長い交流に感謝するとともに、これからも交流を継続していくことを確認しました。
 
国東市武蔵町での農業研修を中心的に支えてくださっているネギ農家長廣さん方で行われた交流会には、三河国東市長、川野副市長も参加してくださいました。 農業研修を現場で支えてくれている横山さんや国東市役所の関係者方々も加えて楽しい、充実した交流を深めることができました。清水学長や参加学生6名と引 率者丸橋人文学部教授も皆さんにお礼と研修で学んだことをスピーチしました。
 
実は、国東市役所には、武蔵大学卒業生2名が勤務していて、お二人もいつものように参加してくれました。卒業生が、交流会で自分の隣に座って、話をしていることを学生たちは本当に喜んでいました。
  • 2012年農業研修01
    2012年参加学生を代表して、三河国東市長、川野副市長に挨拶を述べているところ。こうした、公式の場所での挨拶も研修の大切な要素です。
  • 2012年農業研修02
    国東市武蔵町丸小野のネギ農家で、これまで長年にわたる農業研修を中心的に支えてくださっている長廣さん夫妻とともに記念撮影。
  • 2012年農業研修03
    七島イを生産・加工している松原さんの工房を訪ねて、履いていた七島イの草履に興味深々の学生たち。
  • 2012年農業研修04
    武蔵町での研修の締めくくりに、大分県の文化の一つである鳥のから揚げ。「から揚げ花ちゃん」のご主人夫妻とともに美味しいから揚げを口に、にっこりして記念撮影。
  • 2012年農業研修05
    後半の研修地である豊後高田市田染(たしぶ)の棚田を背景に、現地指導をしてくださった河野先生と一緒に記念撮影。この田染の棚田は、今から800年以上前の地割をいまだに伝えていると評価され、重要文化的景観に指定されている。
  • 2012年農業研修06
    田染の夕日観音から見た、雨後のもやにかすむ棚田の風景(研修参加学生の撮影)。江戸時代の人々もこれと同じ風景を目にしていたのかもしれない。江戸時代の風景とどこが違うかを考えてみれば、歴史を身近に知ることになるだろう。