リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2008.05.07
- 野外実習/実験
基礎教育センター 自然科学演習I (池田慎)
自然と緑と生命を、大切に!
紹介する演習は、3年生の後期に開講される自然科学演習Iで、自然科学を担当している3人の専任教員で行なわれます。ただし、実際は3人の専門が異なるため、別々に演習が行なわれる場合が多いようです。この演習は、副専攻分野「環境・自然」、あるいは卒論準備の ために必要な演習で(履修要項参照のこと)、それ以外の目的での履修は認められておりません。もちろん、各学科の卒論準備演習や卒論演習等とは別にこの履 修が必要なので、しっかりした目的意識と意欲を持ってこの演習に臨むことが求められます。この演習は3年生の後期に配当されております。4 年生に自然科学演習Ⅱ、自然科学演習Ⅲが配当されており、必ずセットで登録・履修しなければ、卒論にまで到達しないようです。私の演習では、学生それぞれが自然科学の分野において、特に物理科学、地球科学、宇宙科学、環境科学、数理科学に関連した論文をいくつか精読し、その解説をレポートにまとめ、卒論の書き方を学びます。特に、自然科学と人間、社会、経済等との関係性に注目しながら、演習を進めたいと思っております。科学技術が切り拓く未来は人類に幸福 をもたらしてくれるのか!考えたいと思います。具体的には、毎週発表者を決め、その発表者が論文の解説をし、みんなで質問や討論を行います。一人当たり何 回か発表を行った後、期末にはそれらの解説、発表をレポートにまとめてもらう事を予定しております。参考のために、私の専門の宇宙科学、オーロラ研究に関連して訪れた、ケンブリッジにあるスコット極地研究所の写真を紹介します。
武蔵大学は「緑と川の流れるキャンパス」という恵まれた自然環境の中にあって、自然や環境の保全、生命の大切さを、折に触れて、学生や地域の人達に語ってきました。これは学園創設当時から、どの木も一本ずつ植えら れ、大切に守り育てられてきた事からも想像されます。1983年(昭和58年)4月には武蔵学園創立60周年記念事業として、「濯川蘇生計画」が開始さ れ、いまもって、武蔵学園は緑を守り育てる努力を継承してきました。緑豊かな自然とともに、この緑を育成、維持してきた学園の伝統こそ強調されるべきでしょう。武蔵学園には学校山林があり、種々の機会に生産された木材が使用されています。これは教育の一環として行われており、また大学の授業においても、 文科系の大学にも拘らず、野外実習・実験等をはじめ、多くの自然科学の科目が開講されております。この意識は更に拡大しており、これらの授業によって、自然と緑と生命を大切にする意識を育て、学生・卒業生達が地域の中で行動してゆけることを願っております。そして、それらの科目の一つとして、自然科学演習Iが2007年度(平成19年度)に開講されたのです。
私は大学の授業で、環境問題を語り、環境教育に多くの時間を費やしております。つまり、これらの問題はまさに、私達、さらには子孫の基本的な人権に関わっております。この活動は、自然を守る事、私達と子孫の命を守る事、健康の増進をはかる事、心も身体も自然で健康的な生活を送れることにもつながります。厳しい履修条件ではありますが、自然や環境に好奇心と興味をもって、この演習を履修することを望みます。
紹介する演習は、3年生の後期に開講される自然科学演習Iで、自然科学を担当している3人の専任教員で行なわれます。ただし、実際は3人の専門が異なるため、別々に演習が行なわれる場合が多いようです。この演習は、副専攻分野「環境・自然」、あるいは卒論準備の ために必要な演習で(履修要項参照のこと)、それ以外の目的での履修は認められておりません。もちろん、各学科の卒論準備演習や卒論演習等とは別にこの履 修が必要なので、しっかりした目的意識と意欲を持ってこの演習に臨むことが求められます。この演習は3年生の後期に配当されております。4 年生に自然科学演習Ⅱ、自然科学演習Ⅲが配当されており、必ずセットで登録・履修しなければ、卒論にまで到達しないようです。私の演習では、学生それぞれが自然科学の分野において、特に物理科学、地球科学、宇宙科学、環境科学、数理科学に関連した論文をいくつか精読し、その解説をレポートにまとめ、卒論の書き方を学びます。特に、自然科学と人間、社会、経済等との関係性に注目しながら、演習を進めたいと思っております。科学技術が切り拓く未来は人類に幸福 をもたらしてくれるのか!考えたいと思います。具体的には、毎週発表者を決め、その発表者が論文の解説をし、みんなで質問や討論を行います。一人当たり何 回か発表を行った後、期末にはそれらの解説、発表をレポートにまとめてもらう事を予定しております。参考のために、私の専門の宇宙科学、オーロラ研究に関連して訪れた、ケンブリッジにあるスコット極地研究所の写真を紹介します。
武蔵大学は「緑と川の流れるキャンパス」という恵まれた自然環境の中にあって、自然や環境の保全、生命の大切さを、折に触れて、学生や地域の人達に語ってきました。これは学園創設当時から、どの木も一本ずつ植えら れ、大切に守り育てられてきた事からも想像されます。1983年(昭和58年)4月には武蔵学園創立60周年記念事業として、「濯川蘇生計画」が開始さ れ、いまもって、武蔵学園は緑を守り育てる努力を継承してきました。緑豊かな自然とともに、この緑を育成、維持してきた学園の伝統こそ強調されるべきでしょう。武蔵学園には学校山林があり、種々の機会に生産された木材が使用されています。これは教育の一環として行われており、また大学の授業においても、 文科系の大学にも拘らず、野外実習・実験等をはじめ、多くの自然科学の科目が開講されております。この意識は更に拡大しており、これらの授業によって、自然と緑と生命を大切にする意識を育て、学生・卒業生達が地域の中で行動してゆけることを願っております。そして、それらの科目の一つとして、自然科学演習Iが2007年度(平成19年度)に開講されたのです。
私は大学の授業で、環境問題を語り、環境教育に多くの時間を費やしております。つまり、これらの問題はまさに、私達、さらには子孫の基本的な人権に関わっております。この活動は、自然を守る事、私達と子孫の命を守る事、健康の増進をはかる事、心も身体も自然で健康的な生活を送れることにもつながります。厳しい履修条件ではありますが、自然や環境に好奇心と興味をもって、この演習を履修することを望みます。

観光客もたくさん訪れていたケンブリッジにあるスコット極地研究所を、私も訪れました。今は博物館になっていました。南極点到達をノルウェーのアムンゼン隊と競った英国のスコット隊は、極地の自然の厳しさを知っていたアムンゼン隊に、一月遅れで南極点に到達。帰国途中、厳しい自然の中、スコットは失意のうちに亡くなりました。現在、南極点には、米国の科学基地、アムンゼン・スコット基地があり ます。私は、英国の人たちのスコットの挑戦に対する敬意を、この博物館から感じました。