人文学部ゼミブログ
2026.01.13
- 人文学部
- 英語英米文化学科
お芝居を見に行こう
ブログ投稿者:英語英米文化学科 教授 北村 紗衣
私が担当している「イギリス文学ゼミナール」では、ウィリアム・シェイクスピアの作品を中心にイギリスやアイルランドの戯曲を英語で読んでいます。シェイクスピアは1600年前後にロンドンで活躍した劇作家です。400年も前の作品を英語で読むとなるとちょっと難しいかもと思う人もいるかもしれませんが、日本語の注釈があるテクストが出ているので、それを使って読めばちゃんと理解できます。
シェイクスピアに限らず戯曲を読む時に大事なのは、戯曲はそれだけで完結するのではなく、これをもとにお芝居を作って完成するものだということです。読みながらこれを実際に舞台で演出したらどうなるのかということを想像しながら読んだほうが面白くなります。シェイクスピアの台本はト書きと呼ばれる状況説明がほぼなく、著作権も切れているため、この演出の自由度が大変高くなります。たとえばシェイクスピアの『ハムレット』はデンマーク王子が父の復讐をしようとするお話ですが、漠然と中世末期から近世初期くらいに設定されているようではあるものの、いつの時代に設定するか、役者がどういう衣装を着るかなどは通常、演出家が自分のコンセプトに沿って決めます。現代が舞台だったり、ハムレットがTシャツを着ていたり、演出家は知恵を絞っていろいろな設定を考えます。
私のゼミではできるだけ演出を考えながら読むことにしています。こういうふうに戯曲からお芝居を組み立てられるようになるには実際の舞台上演を見るのが大事なので、1学期に最低1回は大学から補助をもらってクラスみんなで観劇に行くようにしています。上演の都合があるので必ずしもシェイクスピア劇を見に行けるわけではなく、バレエや現代劇を見に行くこともあります。生で舞台を見るとずっと具体的なイメージがわきやすくなりますし、「舞台ではこういうこともできるのか」とビックリすることもあります。皆さんも一緒にお芝居を見に行ってみませんか?
