人文学部ゼミブログ

2026.01.13

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  • 日本・東アジア文化学科

埼玉県坂戸市の古墳調査

ブログ投稿者:日本・東アジア文化学科 教授 石井 龍太

2025年12月27~29日、埼玉県坂戸市の遺跡・胴山古墳の測量調査を実施しました。胴山(どうやま)古墳は全長約67mを測る、坂戸市最大の前方後円墳です。今回が2回目の調査となり、毎年冬から春の時期に実施しています。今回は前方部(丸と台形が組み合わさった前方後円古墳の内、平面形が台形となる部分)を測量しました。
調査に参加したのは、私の授業を受講する1~4年生の学生達です(基礎ゼミナール、琉球文化演習、GHゼミナール等)。また私が非常勤講師を務める東京大学文学部の学生も参加しました。学年を超え、大学も越えて、同じ目的に向かって一緒に行動するという、なかなか味わえない体験をしてもらいました。
まず全体を覆っていた竹林の伐開を行います。中には電信柱ほどの高さがある竹もあります。それらを切り倒し、運び出し、さらに横枝を剪定して積み上げる…かなりの重労働ですが、若い力を集めて2日間、切りに切りまくってすっかり見晴らしがよくなりました。なおこの伐開作業は地域住民から感謝され、連日暖かいお茶やコーヒーを差し入れて頂きました。
  • 胴山古墳 全景
  • 伐採した竹の山
  • 前方部を清掃中
また作業中に埴輪を表採することも出来ました。小破片ですが、ここが古墳であることを実感できました。
伐開が済んだら、測量作業の開始です。高さを測る機器と、平面図を作成する機器を同時に稼働しながら、20㎝間隔の等高線を引いて行きます。「琉球文化演習」受講者は、教室で測量技術をみっちり仕込まれていましたが、それが極寒の屋外で発揮できるかどうか、勝負どころとなりました。3日間の努力で達成できた範囲は古墳全体の10分の1程度。来年も調査は続くことでしょう。また調査メンバーの約3分の1は、1月に宮古島の遺跡調査にも参加します。まだまだ戦いは続きます。
  • 表採された埴輪
  • 伐開と並行して測量作業を開始
  • 等高線を作図中
※調査にあたり、坂戸市社会教育課の皆様から諸々の援助、ご指導いただきました。謝して記します。
測量図面