人文学部ゼミブログ

2017.10.17

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GSC(仏語)を紹介します

ブログ投稿者:ヨーロッパ文化学科 教授 望月ゆか

皆さん、こんにちは。

 

今年度から新しくグローバル・スタディーズコース(GSC)のプログラムが始まりました。私は、GSCフランス語プログラム責任者の望月ゆかと申します(ちなみに専門は、キリスト教思想です)。以下では、本コースを簡単にご紹介したいと思います。

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写真は、小山ブリジット先生がご担当の「GSC中級フランス語」のクラス、もちろん授業はすべてフランス語です。ラボ教室で、聞き取りと話す練習を集中的に行っています。とくに効果的なのは、授業中に、短い抜粋を一度聞いて、単語や表現の意味を全員で確認した後、自宅で内容を何度も発音して暗記し、滑らかに言えて、かつ正確に書けるようにする訓練です。こうすることで、フランス語で直接考える力が身につきます。小論文の時間はとくに設けていませんが、自宅で辞書を引きながら直訳の人工的なフランス語の文章を書いてくるよりも、急がば回れではないですが、力がつきます。
「GSC中級フランス語」クラスは、CEFR(セファール:欧州評議会が制定した語学レベルの指標)でB1〜B2を目指します。これらのレベルは例えば

 

「聞く力」としては、

B1  身近な話題について、明瞭で標準的な話し方の会話なら要点を理解することができる

B2 テレビのニュースや時事問題、標準語の映画ならほとんど理解できる

 

「読む力」としては

B1  日常語や、自分の知っている分野の文章なら理解できる。簡単で個人的な手紙を理解できる

B2  現代の問題についての記事や報告が読める。現代文学の散文は読める

 

などとなります。大学からフランス語を始めてここまで上がってくるのはかなり大変なことです。 GSCに参加するには、強い動機と意志の力が必要です。

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 「GSCフランス語」は初級と中級が週に1授業、必修フランス語(1〜2年次)を並行して受講する他、中級作文、中級会話(フランスのラジオニュースの理解、フランス語口頭発表など)、フランス語論述実習(留学準備講座)、フランスの歴史と社会(同)、上級講読など、学科の上位語学科目群とセットになっています。

 

「GSC初級フランス語」は、大学入学後、フランス語をABCから半期学んだ1年生を主たる対象として、後期から履修が始まるサイクルです。こちらでは、いま8名の学生たちが一生懸命、フランス語漬けで頑張っています。今週は、コーチングを通じて、協定留学は単なる語学留学ではないことなどを知り、気持ちを引き締めたところです(*)。順調に行けば、「GSC初級フランス語1」から「GSC初級フランス語2」、そして「GSC中級フランス語」へと進めます。

(*) 協定留学を希望しなくてもGSC(フランス語プログラム)に所属することは可能です。

 

なお、ヨーロッパ文化学科独自のプログラムとしては、GSC(ドイツ語プログラム)もあります。

さらに、ヨーロッパ文化学科に所属しながら英語を集中的に学ぶ、学部共通コースの「GSC(英語プログラム)」への所属も可能です。