経済学部ゼミブログ

2025.12.24

  • 経済学部
  • 経営学科

刺激と発見の学術交流—インゼミ開催報告

ブログ投稿者:経営学科 教授 山﨑秀雄

成城大学とのインゼミ開催報告
12月13日(土)の午後、本学新校舎(2号館)にて、成城大学社会イノベーション学部の遠藤健哉先生の3年生ゼミをお迎えし、合同研究発表会(いわゆる「インゼミ」)を行いました。今年で3回目の開催となります。

成城大学とは伝統の「四大戦」などを通じて日ごろから親交がありますが、今回は「学術的な場」での交流・対話です。普段とは一味違う、知的で熱気あるやり取りが展開され、ゼミの学生たちにとって非常に刺激的で意義深い時間となりました。
成城大学とのインゼミ開催報告
今回のインゼミでは、山﨑ゼミからは2年生と3年生が参加しました。2年生は受付や司会進行、タイムキーパーなどの運営を担当し、3年生は研究報告を行いました。両ゼミの3年生が数か月かけて準備してきた報告テーマは、下記の通りです。

【成城大学・遠藤ゼミ】
・1班:「結婚の『決断の壁』を解消する同棲支援」
・2班:「ニューロダイバーシティによる意識のイノベーション」
・3班:「フレイルから要介護状態にさせないための孤立改善支援」
【武蔵大学・山﨑ゼミ】
・1班:「目標志向とモチベーション・組織からの離脱意向の関係性」
・2班:「ネガティブフィードバックと信頼関係の相互作用」
・3班:「目標設定の具体性が大学生の学習過程に与える影響」
各報告20分、質疑応答15分の予定でしたが、「この言葉の定義は何か」「こういう観点からの調査も必要ではないか」「このデータからは別の解釈もできないか」など、どの報告においても予定時間を超えるほど活発な議論が交わされました。
成城大学とのインゼミ開催報告
遠藤先生からも多くのご質問やご助言をいただきました。いずれも学生たちにとって非常に示唆に富むもので、今後の研究につながる貴重な学びとなりました。また、運営を務めた2年生も、円滑な進行のためにそれぞれの役割を主体的に果たし、会の成功に大きく貢献してくれました。
成城大学とのインゼミ開催報告
今回のインゼミを通じて改めて感じたのは、ゼミ活動における議論の重要性と、その限界を打破する他大学との交流・対話の価値です。
ゼミ活動では議論を重視しますが、同じメンバーで続けていると、どうしても視点や問いが固定化しがちです。他大学のゼミとの議論は、そうした状況に新たな刺激を与え、普段のゼミ活動では気づけない発想をもたらしてくれます。このような「知の新結合」ともいえる経験は、学生にとって間違いなく大きな財産となったはずです。
成城大学とのインゼミ開催報告
最後になりますが、お越しいただいた成城大学の遠藤先生ならびに遠藤ゼミの学生の皆さまに心より感謝申し上げます。今後もこうした機会を大切にし、さらなる知の探究に励んでいきたいと思います。