経済学部ゼミブログ

2022.04.22
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アクティブラーニング教室を活用してコミュニケーション能力を向上させよう
ブログ投稿者:経済学科 教授 河合康夫
河合ゼミでは、このアクティブラーニング教室を利用して、少人数で議論しやすい雰囲気を作り、コミュニケーション能力の向上に役立てています。
共通のテキストについて担当の学生が報告を行った後は、毎回、6~7人程度の小グループにわかれて30分程度、学生だけで議論してもらっています。人数が少ないので全員がしゃべらざるをえず、また少人数でしゃべりやすい雰囲気になるので、自然と会話がはずみます。時には脱線して世間話になってしまうこともありますが、それも話しやすい人間関係を作っていくための「アイスブレイク」として必要な要素だと思います。
河合ゼミでは、家族と経済の関係について、歴史的な視点から勉強していますが、この日は子供の数がどのように変わってきたか等について、経済学的な解釈をめぐってディスカッションしました。学生それぞれの個人的イメージとしての子供像と経済学や歴史学からみた子供像を比較しつつ自由に意見を言い合うことで、抽象的な思考と現実との関係について意識しながら学ぶことができたのではないかと思います。
コミュニケーション能力はただ本を読んだりすることで簡単に身につくものではなく、実際のコミュニケーションの経験を積むことで修得できる要素がたくさんあります。ゼミ活動を通じて学問的な知識だけではなく、対話を通じての思考の進め方やコミュニケーション能力全般が身につくように気をつけています。今回は初めてのディスカッション経験ということで思うように話せなかった学生も、徐々に慣れて、説得力のある発言ができるようになると思います。