経済学部ゼミブログ

2021.07.30

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  • 経営学科

他学科ゼミとのゼミ対抗ディベート大会

ブログ投稿者:経営学科 准教授 山下 奨

会場は6号館のパソコン室
2021年前期、専門ゼミナール第1部(2年生)の海老原ゼミ(金融学科)と山下ゼミ(経営学科)で、ゼミ対抗ディベート大会を対面形式で行いました。各ゼミなどで学習してきた財務分析、簿記、経営戦略などの知識を活かして、実際の企業をもとに調査やディベートを行うことで、プロジェクトを主体的に進める能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーションスキルなどを身につけながら、さらに企業会計や経営に関する理解を深めることが目的でした。ちなみに、このディベートとは、「あるテーマに関して、対抗する2組が論理的に観客を説得するために議論すること」をいいます。ディベートでは、高校のクラスで文化祭の出し物を決める話し合いなどとは異なり、自分の意見にかかわらず、いずれかの立場が与えられます。そして、立論、反対尋問、反駁、最終弁論を経て、対抗する2組のうちのどちらが第三者の支持を得られるかを競います。

今回のディベートのテーマは、「財務諸表分析とビジネスモデル(事業内容)の観点から、担当企業が相手企業よりも持続的競争優位にある(持続的競争力が優れている)ことを主張する」というものでした。良品計画やニトリなど、身近で、かつ比較しやすい企業をペアとして選定し、各ゼミ5つの班に分かれて、ディベートを実施しました。各班で、主体的にメンバーで打ち合わせを重ねて、各企業の有価証券報告書や決算説明会資料、企業情報データベース「eol(イーオーエル)」などをもとに調査を行い、担当企業や相手企業の強みや弱みなどを分析し、さまざまな議論の可能性を探りながら作戦を練って、本番を迎えました。

本番では、各ゼミや班メンバーの持ち味を生かした、白熱したディベートが行われました。懸命に観客を説得しようと、反駁や最終弁論において議論に集中して所定の時間では足りない班もあれば、メンバー同士で上手に助け合って議論を展開する班もありました。1回ごとに観客による投票を行い、勝敗を決定して、発表者と聴衆の二刀流で、ディベートを大いに楽しむことができました。

学生からは、「みんなと一つの目標に向かって頑張れたのが楽しかった」、「最善を尽くそうとすることができるメンバーが集まったので本当に恵まれていた」、「出せる力を出し切って、達成感と大きな自信につながった」、「簿記で勉強したことが実際の企業で使われていて、勉強の意味が改めて分かった」、「言いたいことを伝えきれずとても悔しかった」、「知識、調査方法、発表・議論のスキルに課題が見つかった」、「この経験を糧に力を付けてまたディベートがしたい」、「他ゼミとの交流ができて嬉しい」、「チームによって色々な議論の仕方があって面白かった」などの他、2年生にとっては昨年(2020年)度オンライン授業の機会も多かったため、「対面形式で参加できて充実感を得た」などの声も聞かれ、大変有意義なディベート大会となりました。