経済学部ゼミブログ

2015.06.29

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合同ゼミ「ものづくりワークショップ」

ブログ投稿者:経営学科 教授 伊藤誠悟

武蔵大学では1年生から4年生までゼミが4年間あります。このうち、1年生の前期に受講する「教養ゼミナール」は、武蔵大学の理念である「自ら調べ自ら考える」力の獲得のための出発点と位置づけられます。私が担当する教養ゼミナールでは、先日、森永ゼミと合同で「ものづくりワークショップ」を開催しました。参加者は森永ゼミ19人と伊藤(誠)ゼミ19人です。ゼミ対抗ではなく、ゼミ間の交流を狙い混合チームを編成し作業することにしました。
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今回のワークショップの狙いは2つです。一つは、ものづくりの楽しさと奥の深さ(大変さも?)を疑似体験してもらうことです。もう一つは、即席チームで共同作業をすることで、チームビルディングの難しさを実感してもらうことです。あいうえお順で混成6チームをつくりました。

 

今回のワークは「折り紙」です。具体的には二艘舟(右下の絵)を折ることです。ゼミ前半のワークでは、二艘舟の完成品を参考に、チームで話し合いながら二艘舟の「折り方(設計図)」を紙に書いてもらいました。専門的にはリバースエンジニアリングと言います。

折り紙

最初は慣れないようで、多くのチームが混乱していました。しかし、15分程度の短時間にもかかわらず、折り紙の本に載っているレベルに近い「折り方(設計図)」を書き上げるチームもありました。

 

後半は生産プロセスです。5分間で何艘折れるかをチームで競いました。ルールは簡単です。1艘折るのに最低限3人が参加しなければいけません。あとは、雑な折り方は不良品となり、完成数から除外されます。競争を行う前に、チームで役割分担を話し合い、作業手順を決めました。専門的に言えば工程設計です。2回練習と工程の修正を行い、本番に臨みました。

 

結果は、一番たくさん折ったチームは24個でした。残念ながら不良品が多く、完成品では単独トップではなく、1位タイとなりました。しかし、10工程以上ある折り紙を5分間に24個折るのはかなり高レベルです。不良品が惜しまれます。優勝を分けた2つのチームにはささやかな賞品を贈呈しました。

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今回のワークショップは初めての試みで、時間の余裕もなかったため、ゼミ生は大変だったと思います。にもかかわらず「楽しかった」という声も聞けて少しほっとしています。